姫島の実証実験
九州支部/高山 勲
姫島は大分県国東半島の北、瀬戸内海の西部、周防灘と伊予灘の境界に位置する周囲17kmの離島である。車エビ、鯛、カレイなどの水産業が盛んで、観光名所は、渡り蝶アサギマダラの休憩地、国指定天然記念物黒曜石の産地、また8月に行われる国選択無形民族文化財「姫島の盆踊」ほか、海水浴場やキャンプ場などの施設もある。
観光客は、島に渡るフェリーが小さいため車ではなく徒歩で来島する。島内は公共交通機関もタクシーもなく、レンタサイクル、もしくは徒歩移動になる。しかし、雨天時この手段は使用できない。そこで観光客の移動手段として、超小型モビリティをレンタカーで貸し出す実証実験を行っている。
昨年、実証実験車両をソーラーパネルで充電するシステムとワイヤレス充電システムが完成した。仕様を表1に示す。
【表1】
太陽光発電 | 9.1kw |
出力電圧 | 100V2000V |
蓄電池容量/strong> | 19.6kWh |
遠隔システム/strong> | EcHONET Liteta対応 |
このシステムにより超小型モビリティを主に充電している。ワイヤレス充電対応EVはタジマジャイアント。エアコン付きで一充電走行距離90km。ワイヤレスシステムは小型。中央の板に車両が乗ると充電が開始される。充電を始めると照明が点灯し、充電中の確認ができる。