日本EVクラブ(EV=電気自動車)では、2006年も、ＥＶミゼットIIレース（電気自動車のミゼットIIレース）「チャレンジＥＶミゼットII」を
シリーズ戦で開催しています。
第1戦、第2戦は、5月5日（金・こどもの日）、筑波サーキットコース1000にて開催しました。
ＥＲＫスプリント＆耐久レース、フォーミュラーＥＶ模擬レース、ＥＶ走行会も同時開催。
チャレンジEVミゼットIIは、ドライバー人数は無制限、乗車ドライバー人数を周回数に加算する とういう
ユニークなレース。ピットインせず周回を重ねるか、ピットインでタイムロスしてもドラ イバー交替して加
算周回を稼ぐか、各チームの知恵と作戦が見どころです。
ＥＲＫ（電気レーシングカート）のスプリント＆耐久レースや、本格ＥＶレーサー、フォーミュラーＥＶの模擬レースなど、ＥＶの速さと静かさが体感できる新しいモータースポーツイベントです。
- 2005年シリーズ戦の最終戦を5周のスプリントレースで行います。2006年シリーズ第1戦の予選を兼ねます。
越年した第５戦を、去年と同様に５周スプリントで行ないました。超スプリントです。しかも、05年のシリーズチャピオン決定戦となります。
第４戦が終了した時点でのシリーズ戦のポイントは、1位から4位までの得点差がわずか17点。第5戦の得点は、1位が50点、2位30点、3位20点、4位10点ですから、すべてのチームに逆転チャンピオンの可能性がありました。ということでスタートから大バトル、大激戦のレースとなりました（5周スプリトは年を重ねる毎にスプリントレースらしくなります）。
優勝は、スプリントレースの常連「Coupe EV」（Sanoh EVチーム）。
EVミゼットIIクラスの優勝は「EV Formula ミゼットII」（Team MSR）、念願のシリーズチャンピオンにも輝きました！
- スターティンググリッドは、5周スプリントレースの順位で決定。
- バッテリーは1セット。ドライバー人数に制限は無し。周回数に、乗車人数×係数（鉛バッテリー搭載車は、乗車人数×2、鉛以外搭載車は、乗車人数×1）を加算し、最多周回数となったチームを優勝とします。
EVミゼットII4台とコンバートEV3台が参加しました。恒例の30分耐久レース。
たった30分の耐久レースですが、乗車人数を周回数に加算して順位が決まります。以前はあまりドライバーを乗せないチームが多かったのですが、今年はほとんどのチームが人海戦術で挑んだようです。その中でも14人も乗せて、実周回15周に28周も加算した「ジャーナリスト集号」が優勝しました。
ジャーナリスト集号はその名の通り、自動車ジャーナリストのみなさんのチームです（乗車したドライバーの半分以上は他のチームメンバーだったようですが・・・）。
- スターティンググリッドは、第1戦の順位。
- バッテリーは1セット。ドライバー人数に制限は無し。周回数に、乗車人数×係数（鉛バッテリー搭載車は、乗車人数×2、鉛以外搭載車は、乗車人数×1）を加算し、最多周回数となったチームを優勝とします。
第5戦、第１戦と速い展開のレースに比べると、第２戦は持久戦、頭脳戦です。バッテリーと相談しながら、じっくり走り込んだチームが勝ちます。ただし、例年のことながら遅くては勝てません。ハイスピード＆エコドライビングのテクニックが試されます。
1時間耐久も恒例なので、のんびりした雰囲気の中でレースが始まりました。が・・・30分経過したころにアクシデントが！なんと「KP号」がコースアウト（しかも横転・・）してしまいました。幸いドライバーにけがはなく、車両もちょっとドアがへこんだだけ？でした。それでもチャレンジEVミゼットII初の赤旗中断。
気をとりなおして再スタート。優勝は、「EV Formula ミゼットII」（Team MSR）、実周回36周にドライバ20人を乗せて40周も加算しました。やはりドライバーを多く乗せたほうが有利なのでしょうか・・・。
- ERKスプリント （5周） ＆ 耐久レース （30分耐久）
- 5周スプリントレースと30分耐久レース。耐久はバッテリーセット数無制限、ドライバー人数に制限は無し。
- スプリントレースの順位ポイントと耐久レースの順位ポイントの合計で総合表彰します。
ERKのスプリントレースは、速く迫力があります。「EV328」（ミツバ）が2位のダイハツチャレンジカート01に13秒の差をつけて優勝しました。
耐久レースは初心者も楽しめ、大人気ですが、いつバッテリー交換をするか、どのくらいのタイムで走るか、ライバルとの駆け引きも含めて大変に頭を使うレースです。出走台数は9台です。バッテリー交換はセット数も自由、交換時間は3分以上、ドライバー交代も自由で交代時間に制限はなく、乗車人数が周回数に加算されます。EVミゼットII耐久と異なるのは、ERK耐久ではそんなにドライバー交替をしません。加算周回で周回数を稼ぐより純粋に走って勝ちたいというチームが多いのでしょう。優勝したのは、合計で33周した「ODYSSEY ASMO EV KART」（エナーシスレーシングチーム）、実周回数でも30周でトップでした。
- フォーミュラータイプのレーシングEVによるデモ走行
「FK-4 EV]（ダイハツ有志チーム）と「小電友」（日本EVクラブ）がデモ走行＆タイムアタックを行いました。
「FK-4 EV」が43秒003、「小電友」が43秒417でした
