第1回 「EVと地球環境・エネルギー」
第1回 「EVと地球環境・エネルギー」開催レポート
開催日:2008年6月28(土)
講義:地球環境・エネルギーと自動車
実技:シビックハイブリッドの試乗、電気フォーミュラカーサイドバイサイド紹介
今年の教室の参加者は、去年までのように中学生だけでなく、小学校6年生もいます。人数は、6年生が9人、中学校1年生が11人、中学校2年生が1人です。
加えて今年から、子供だけでなく、父母の方も一緒に講習を受けられるようになりました。初回は10人以上の方が参加しました。日本EVクラブの舘内代表は、「この教室は、子供も大人も楽しめるようなものにしたい。子供だって、ほんとうはホンモノの方が楽しいんだと思う。EV教室は、ホンモノのEVやHEVに触れることのできる教室です。大人のクルマ好きが、ヨダレを垂らすような教室にしていこうと思います」と、挨拶しました。
初日は、まずは舘内代表の講義から。世界で初めて時速100kmを超えたクルマは、EVのジャメ・コンタント号。初めてクルマを作ったのは、ドイツ人のダイムラーとベンツさん、大量生産方式をスタートしたのはアメリカのフォードなど、世界のクルマの歴史をおさらいしていきます。
クルマが大量に普及した後、今度はいろいろな問題が起こり始めます。70年の排ガス規制、70年代のオイルショック、米国による日本メーカーへの自主規制要求......。小中学生にはちょっと難しかったかもしれませんが、こうした現実があるということを、少しだけでも心の隅にとどめておいてもらえれば、いつかどこかで思い出すこともあるでしょう。
では、なぜEVが必要なのでしょうか。
そもそも環境問題とクルマの関係がどのようなものなのでしょうか。講義では、クルマと二酸化炭素、二酸化炭素と地球温暖化、そしてクルマと石油資源の関係を解説しました。限りある資源の中でクルマを使って行くには、二酸化炭素を出さず、石油資源を使わないような動力が必要です。EVにはその可能性があるとのことでした。
最後に、自分でできる省エネ、CO2削減の工夫を紹介しました。お風呂のお湯、暖房などの節約がCO2削減には効果的で、なおかつ冷房より暖房の方がエネルギーを使うので冬に暖かい家を建てることが大事です。
でも最も大きいのは、クルマのエネルギーです。家庭の消費エネルギーの5割以上を使っています。この部分を減らせる可能性があるのが、電気自動車だとのことです。
眠くなる講義の後は、ホンダシビックハイブリッドの試乗と、EVサイドバイサイドの解説です。
EVサイドバイサイドは、ホンダ・シビックハイブリッドのモーターを4個積層した特別あつらえのものを積んでいます。
初めて見るフォミュラーカーに、子どもたちはもちろん、お父さん、お母さんたちも興味津々の様子。カウルの素材やブレーキ、ステアリングの仕組みの解説に耳を傾けていました。最後には運転席に子どもたちが座って、視界の低さやシートの感触を体感しました。はじめは遠慮がちだった子どもたちも、少しすると身を乗り出して、講師や舘内代表に質問をするようになっていました。
加えて教室終了後に、サイドバイサイドを実際に走らせると、クルマのそばに駆け寄ってきて、またしても質問攻撃が始まります。やっぱりホンモノはいいってことのようです。すべて、中学生EV教室の狙いがぴたっと当たっているということでしょう。
次回はモーターの組み立て実習です。
リポート:木野龍逸
開催日:2008年6月28(土)
講義:地球環境・エネルギーと自動車
実技:シビックハイブリッドの試乗、電気フォーミュラカーサイドバイサイド紹介
今年の教室の参加者は、去年までのように中学生だけでなく、小学校6年生もいます。人数は、6年生が9人、中学校1年生が11人、中学校2年生が1人です。
加えて今年から、子供だけでなく、父母の方も一緒に講習を受けられるようになりました。初回は10人以上の方が参加しました。日本EVクラブの舘内代表は、「この教室は、子供も大人も楽しめるようなものにしたい。子供だって、ほんとうはホンモノの方が楽しいんだと思う。EV教室は、ホンモノのEVやHEVに触れることのできる教室です。大人のクルマ好きが、ヨダレを垂らすような教室にしていこうと思います」と、挨拶しました。
初日は、まずは舘内代表の講義から。世界で初めて時速100kmを超えたクルマは、EVのジャメ・コンタント号。初めてクルマを作ったのは、ドイツ人のダイムラーとベンツさん、大量生産方式をスタートしたのはアメリカのフォードなど、世界のクルマの歴史をおさらいしていきます。
クルマが大量に普及した後、今度はいろいろな問題が起こり始めます。70年の排ガス規制、70年代のオイルショック、米国による日本メーカーへの自主規制要求......。小中学生にはちょっと難しかったかもしれませんが、こうした現実があるということを、少しだけでも心の隅にとどめておいてもらえれば、いつかどこかで思い出すこともあるでしょう。
では、なぜEVが必要なのでしょうか。
そもそも環境問題とクルマの関係がどのようなものなのでしょうか。講義では、クルマと二酸化炭素、二酸化炭素と地球温暖化、そしてクルマと石油資源の関係を解説しました。限りある資源の中でクルマを使って行くには、二酸化炭素を出さず、石油資源を使わないような動力が必要です。EVにはその可能性があるとのことでした。
最後に、自分でできる省エネ、CO2削減の工夫を紹介しました。お風呂のお湯、暖房などの節約がCO2削減には効果的で、なおかつ冷房より暖房の方がエネルギーを使うので冬に暖かい家を建てることが大事です。
でも最も大きいのは、クルマのエネルギーです。家庭の消費エネルギーの5割以上を使っています。この部分を減らせる可能性があるのが、電気自動車だとのことです。
眠くなる講義の後は、ホンダシビックハイブリッドの試乗と、EVサイドバイサイドの解説です。
EVサイドバイサイドは、ホンダ・シビックハイブリッドのモーターを4個積層した特別あつらえのものを積んでいます。
初めて見るフォミュラーカーに、子どもたちはもちろん、お父さん、お母さんたちも興味津々の様子。カウルの素材やブレーキ、ステアリングの仕組みの解説に耳を傾けていました。最後には運転席に子どもたちが座って、視界の低さやシートの感触を体感しました。はじめは遠慮がちだった子どもたちも、少しすると身を乗り出して、講師や舘内代表に質問をするようになっていました。
加えて教室終了後に、サイドバイサイドを実際に走らせると、クルマのそばに駆け寄ってきて、またしても質問攻撃が始まります。やっぱりホンモノはいいってことのようです。すべて、中学生EV教室の狙いがぴたっと当たっているということでしょう。
次回はモーターの組み立て実習です。
リポート:木野龍逸