タイトル | : GNPからGNHへ |
記事No | : 519 |
投稿日 | : 2008/04/01(Tue) 00:24:34 |
投稿者 | : 歩いて来ない |
新年度は政治の混迷状況から始まっていますが、少し明るいニュース?
総務省 統計局の発表によると平成20年度からの方針として 「現在のGDPやGNP重視の統計から、GNH重視の統計に方針を変更する」との発表があった。 これは今までのGDP 国内総生産 やGNP国民総生産、つまり物を沢山作り、消費することが 良いことだ、という政策から、GNH国民総幸福度、国民の幸せを基準とする政策への 大幅な転換を意味する。
GDP 国内総生産 (Gross Domestic Product ) GNP国民総生産(Gross National Product) GNH国民総幸福度(Gross National Happiness )
GNHは、すでにブータンにおいては憲法の中に盛り込まれるなどしており、 他の先進国などでも注目されていたが、具体的な幸福度の測定が困難なため 幸福度を測定する指標が求められていた。 関西大で笑い測定機が開発されるなどして、幸福度数値化のめどがたってきたために、 今回の方針変更となった。 また今回のGNHの採用により、全ての生産物がどれくらいの幸福度をもたらすかが 数値化され発表される予定で、各種産業界にも大きな波紋を投げ掛けることとなる。 中略 自動車産業で言えば、各自動車メーカーが独自で顧客満足度などを出してはいたものの、 社外秘とされ外部に発表されることは、広告目的で一位になったものが発表される程度であった。 また直接のユーザーだけでなく、沿線住民に及ぼす迷惑度や環境に与える影響などが 幸福度からマイナスされるため、自動車がもたらす幸福度がGNHに与える影響は マイナスになることが懸念されている。 このため各自動車メーカーは乗って楽しめるスポーツカーなどの生産を増やして対応する、 外見の形状を一目見て笑えるものとすることで、笑い指数アッハ(aH) を稼ぐなどが 検討されている。しかし数値稼ぎの誤魔化しではないかとの声もあがっている。 また環境性能に優れている電気自動車であっても、乗っていて楽しくなく幸福度が下がる 自動車は淘汰されていくこととなる。 現在のところは自動車メーカーに限った規制であり、個人の生産物については規制しない 方針であるが、将来的には他に及ぼす迷惑度が高い生産物(騒音がうるさい、乗っていて 楽しくない車)については平成25年度頃をめどにメーカーに準じた法規制となる。
2008/04/01 総務省統計局、広報センターuso800の発表より
幸せは歩いて来ない
ブータン王国 (Wikipedia) 「世界一幸せな国ブータン 」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3
笑い測定機開発 http://kdd.asahi.com/kansai/entertainment/news/OSK200802150070.html
笑いの度合いを数値化し、アッハ(aH)という単位で表す「笑い測定機」を関西大の 木村洋二教授(コミュニケーション論)と大学院修士課程2年の降旗(ふりはた)真司さんの 研究チームが開発した。 笑いは健康にいいといわれるが、それを科学的に検証するために役立てたいという。
ブータンの「GNH(国民総幸福度)」に学ぶ発展の哲学(07/09/12) 日経エコロミー http://eco.nikkei.co.jp/column/article.aspx?id=20070911c3000c3
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