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記事No | : 907 |
タイトル | : Re: 否定するのは楽です |
投稿日 | : 2009/10/09(Fri) 08:13:40 |
投稿者 | : 宮崎 信次 < > |
> 新しいことはすぐ否定したがる日本人。
大変心外なご指摘です。原文をきちんと読んでいただければわかるとおり、私はEVに全面的に反対・否定なとしていません。地下将来、ガソリン・ディーゼル車の少なくとも一部がEVに置き換わることを前提に、そのために必須と思われる(主として)技術に関わらない資源の確保の問題を提起しているのです。ロボット様こそ、感情的に過剰反応してヒステリックに「新しいことはすぐ否定したがる日本人」などと、よくあるステロタイプな反論に対する拒否反応を呈しているとしか思えません。もっと冷静な科学的議論をしようではありませんか。
> 最高速度の件にしても、電気自動車は遅いという固定観念を払拭するのが目的じゃないかと私は思います。
原理的には搭載する電池数を増やし高トルクのモーターを使えばある程度までは高速化できることは自明のことであり、その実証のためだけにいくらかかったか詳細には存じ上げませんが多額の研究開発費を費やすことに真の意味での技術開発の合理性はないと私は判断しています。
>
> 電気自動車も、今後も過渡期の乗り物かもしれません。価格や航続距離などあらゆる用途に適合させることもまだまだ難しいでしょう。
> でも、すべての自動車を永久に代替できる方法じゃなければダメですか?
> 複数ある改善策の一つになり得るなら、いろいろ努力はすべきだと思うし、そこから新たな可能性も派生します。
> ただ、私は個人利用の自動車が50%という状況を変える工夫が第一優先じゃないかと思いますがね。
私もご意見に別に反対しません。第1稿をよく読んでいただければわかるように、私は何も闇雲にEに「反対」しているわけではありません。私の質問のポイントは、たとえ純粋技術的にEVの実用性が実証されたからと言って、それが実際に普及するためにはリチウムの資源枯渇の問題、ネオジウムの絶対量不足・供給の不安定性の問題をどう解決するかについて一定の見通しがあらかじめなければならないだろといっているだけです。例えば、リチウムに変わる資源量の十分ある金属で2時電池を作る画期的技術革新・電池容量が30%に減ったリチウム電池から原材料の金属リチウムもしくは炭酸リチウムを低エネルギーコストで回生する技術の確立(現在、日本金属が経済産業省の研究開発費を得て細々と研究を始めている段階)、ネオジウムに変わる永久磁石材料による磁石の製造プロセスの開発など、がEVの普及のためには必須と考えます。技術者が技術プロパーの問題解決にしか視野に入れていないとすれば、いずれ大きな破綻がやってくることは明らかなことです。