2022松本支部レポート

松本支部/岡部 匡伸

実用になるEVがお店で買える時代になり、活動らしい活動がない松本支部です。松本支部は1995年に発足し、創立28周年になりました。今年、発足以来代表を務めてきた横内照治が代表を退き、私、岡部が就任することになりました。よろしくお願いします。

さて、松本でもテスラやリーフが走る姿は珍しくなく、EVが日常のものになりつつあります。それでも巷ではEVに対するネガティブな意見が後を絶ちません。大手マスコミの方々など、皆さん都会の人だな、と思います。電車や地下鉄が便利な環境に住んでいる人たちがイメージする自動車の使い方は、たまのドライブや帰省、週末のゴルフにちょっと遠くに行くという使い方ではないでしょうか。それだと一充電300キロくらい走ってほしいでしょうし、出先で充電インフラがなかったら不安でしょう。マンションでどうやって充電するのという問題もありますし・・・。

これが田舎に来るとまったく違います。電車は1時間に2本、これ以上減らせないので平日も休日もダイヤは同じ、バスは村営バスが日曜休みで1日5本、数年前まで3台あった駅前のタクシーもドライバーの高齢化と人手不足でとうとう1台になり、予約ができなくなりました。代わりに車は一人1台、広い自宅の庭に何台でも置けます。最近はガソリンスタンドの廃業が多く、近くの村営のスタンドも廃止になりました。こうなると、一番近いスタンドは山を20分下った先ということに、これも7時半くらいで閉まってしまうので、夜、ガソリンを入れたくなったら山一つ越えた隣町まで片道30分のドライブです。都会の片道30分は5キロくらい先かもしれませんが、田舎では20キロ走れます。都心に住んで、近くのスタンドが横浜にあるといえばわかりやすいでしょうか。

近所にしか行かない軽トラに給油のためにガソリンを2リッター使うというのもばかばかしい話です。遠くに行ける車はハイブリッドの中古でも1台あれば十分、農作業や買い物に使うだけの軽自動車は早くEVにしたいです。当然、夜に自宅で普通充電です。国産メーカーの幹部の皆さんはアメリカ市場の視察なんかしている暇があったら、群馬か栃木あたりにひと月暮らしてみてください。あ、だからスバルはEV化に熱心なのか・・・。

私も早いもので、そろそろ60歳になります。考えてみれば人生の半分くらいEVと付き合ってきたのですから長いものです。年金も65まで出ないことですし、まだまだ現役を続けます。引き続きよろしくお願いします。  3月末で桜が満開の松本にて

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