予定より少し遅い午前10時半前にイオンを出発した洞爺湖キャラバン隊ご一行様は、海沿いに走る国道36号線をひた走る。といっても2台一緒ではなく、いつの間にか、斎藤さんが運転するR1eが先に出発していて、津々見さん運転のiMiEVより数キロ先行していることが判明。レポーター・ボクの乗るサポートカーはiMiEVに張り付いていたので、完全に出遅れてしまった。
仕方がないので、しばらくはiMiEVに伴走しながら、海をバックに撮影タイム。信号も少ないしアップダウンもほとんどない道で、他のクルマもけっこうのんびりと走っている。北海道というと、すっとんで走るイメージがあるけど、アベレージは50kmちょっとくらいかな。
もっとも、それで満足できないのが、往年のレーシングドライバーの心意気というか、意地というか。津々見さんは、国沢さんが昨日の二戸~八戸間で出した1kWhあたり10km以上という電費記録をかなり気にしているようで、時折、大型トラックを風よけにして走っている。
その頃、R1eはというと、斎藤さんが「時速55kmくらいが一番いいらしいんで、後ろの交通状況を見ながらそのくらいで走ってた」そうな。昨晩は充電開始が遅かったので時間が短く、満充電になっていなかたらしい。それで60kmという距離を走るっていうんで、「かなりエコドライブしてましたよ」と、後で斎藤さんは言っていた。
結果、北海道スバル室蘭店に着いた時にはメーター読みで電池残量は約20km残し。フル充電で80km程度だから、R1eの想定値より電費がいいことになる。エコドライブ競争花盛りになっている。
一方の津々見さん、一所懸命にトラックの後ろを走っていたが、「あんまり効果なかったねえ」と苦笑い。それでも1kWhあたり10kmを少し切るくらいという低燃費で実力発揮。けれども本人はかなり悔しいようだ。
そんなこんなでスバル北海道室蘭店に到着したのが12時ちょっと過ぎ。またしても全員のお出迎えを受け、同行していた日本EVクラブの舘内端代表は北海道スバルの伊藤章博社長にご挨拶。R1eとiMiEVは揃って急速充電をかける。ドライバーは、北海道スバルにご用意いただいたお昼ご飯でエネルギーを充填した。
予定より遅れてはいるが、大きな問題はなし。次はいよいよ最後の洞爺湖町だ。役場のみなさん、もうちょっとおまちくださあい。よろしくお願いいたします。