洞爺湖キャラバンDailyレポート 木野 龍逸

プロフィール

木野 龍逸

フリーランスのライター兼カメラマン
海外生活での経験から環境問題に興味を持ち、主にクルマの環境問題、次世代車、エネルギー問題、経済と環境の関係等について、国内外、辺境地等での取材を手がける。一般紙、自動車専門誌等を中心に活動中。日本EVクラブ会員。

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2008年06月20日 20:12

東京電力宇都宮支社到着。いよいよ上り坂が続く難所へ

20080620_2973.jpg18時38分。R1eが東京電力宇都宮支社着。高岳製作所を出発してから宇都宮まで新4号バイパスを北上し、121号を西進、県道2号線を北上してきた。
距離もやくだから、iMiEVはもちろん、電池搭載量の少ないR1eでもそれほど苦労はない。

R1eでも苦労しないのだから、iMiEVはもっとラク。ドライバーの斉藤さんは、「いやあ、楽しいですよ」と破顔する。R1eの石井さんが右足に神経を使って走っているのに対し、斉藤さんは、「ほとんどなにも気にしてないですよ。エアコンもつけてるし」と、気持ちのいいドライブを楽しんでいる。石井さんが窓全開で走り続けているのとは対照的だ。

20080620_3026.jpgただ、一方でこうも思う。普通のクルマのように走るのは確かに楽しいけど、やっぱ旅には苦労が似合うんじゃないかなあ、と。まあ、これはないものねだりというか、悔し紛れというか。
もちろん実用性では、今のところiMiEVに軍配が上がる。でもそれは電池をいっぱい積んでいることが大きな要因なので、基本的な性能の差じゃない。
なんにしても、あくまで『現時点』での話なので、ここで性能比べをしてもしょうがない。そもそもまわりを走っているエンジン車の多くはEVより長く走れるのだ。ただ、ちょっとうるさくて、排ガスやCO2の量が多いだけで。。。

さて、栃木県に入ってから、はっきりと景色が変わってきたように感じる。水田が多いのかなあ。新4号バイパスは夜になると高速道路のようになることで有名な道。宇都宮周辺はホンダや日産、キヤノンなど大規模な工場が多いせいか、大型トラックの数が目立って増えている。

ただ、夕方なので心配だった渋滞は回避できたようだ。R1eに同乗しているスバルの鈴木さんが、地図(カーナビじゃなくて本の地図)を見ながらナビゲートした道が的確だったようだ。宇都宮市街を避けて、ちょっと回り込むルートが大正解だった。

20080620_3035.jpgここでも十数分の充電を終えた後、またもやすぐに出発。そして今日最後にして最難関のルート、宇都宮から矢板の坂を越えて、西那須野に至る約43kmは、上り坂が続く難所。宇都宮から矢板までは東北道、その先は4号線を北上する。
さてさて、無事にたどり着けるだろうか......。