18時38分。R1eが東京電力宇都宮支社着。高岳製作所を出発してから宇都宮まで新4号バイパスを北上し、121号を西進、県道2号線を北上してきた。
距離もやくだから、iMiEVはもちろん、電池搭載量の少ないR1eでもそれほど苦労はない。
R1eでも苦労しないのだから、iMiEVはもっとラク。ドライバーの斉藤さんは、「いやあ、楽しいですよ」と破顔する。R1eの石井さんが右足に神経を使って走っているのに対し、斉藤さんは、「ほとんどなにも気にしてないですよ。エアコンもつけてるし」と、気持ちのいいドライブを楽しんでいる。石井さんが窓全開で走り続けているのとは対照的だ。
ただ、一方でこうも思う。普通のクルマのように走るのは確かに楽しいけど、やっぱ旅には苦労が似合うんじゃないかなあ、と。まあ、これはないものねだりというか、悔し紛れというか。
もちろん実用性では、今のところiMiEVに軍配が上がる。でもそれは電池をいっぱい積んでいることが大きな要因なので、基本的な性能の差じゃない。
なんにしても、あくまで『現時点』での話なので、ここで性能比べをしてもしょうがない。そもそもまわりを走っているエンジン車の多くはEVより長く走れるのだ。ただ、ちょっとうるさくて、排ガスやCO2の量が多いだけで。。。
さて、栃木県に入ってから、はっきりと景色が変わってきたように感じる。水田が多いのかなあ。新4号バイパスは夜になると高速道路のようになることで有名な道。宇都宮周辺はホンダや日産、キヤノンなど大規模な工場が多いせいか、大型トラックの数が目立って増えている。
ただ、夕方なので心配だった渋滞は回避できたようだ。R1eに同乗しているスバルの鈴木さんが、地図(カーナビじゃなくて本の地図)を見ながらナビゲートした道が的確だったようだ。宇都宮市街を避けて、ちょっと回り込むルートが大正解だった。
ここでも十数分の充電を終えた後、またもやすぐに出発。そして今日最後にして最難関のルート、宇都宮から矢板の坂を越えて、西那須野に至る約43kmは、上り坂が続く難所。宇都宮から矢板までは東北道、その先は4号線を北上する。
さてさて、無事にたどり着けるだろうか......。