たいていいつでもすいている東北自動車道を、iMiEVとR1eが並んで走っていく。やっぱり2台が一緒にいると目立つな。写真を撮っていても絵になるし。だんだん山が深くなっていくのは、北に来た証拠か。
午前9時前にジャスコ白河西郷店に到着。お店に近づくにつれて空が晴れ、屋上の充電器場所に着いた頃には陽光が暑いくらいになっていた。高速道路の情報板には「雨に注意」と出ていたのに。
ジャスコ白河西郷店までの道のりは平穏そのもの。これからの道程を予感させるようなもの、だったらいいなあという感じだ。ジャスコでは、キャラバンのことを聞きつけたお店の人たちが充電器の周りに集まっていた。老若男女が、充電の様子を見ながらクルマの中をのぞき込んだり、メーカーの人に話を聞いたり、珍しい生き物を見るような(実際、珍しいクルマなんだけど)目で見ている。
充電時間は、iMiEVもR1eも同じくらいの10分前後。終わる頃には、夏の日差しが照りつけていた。 ここで、走行距離に余裕のあるiMiEVは、ジャスコ関係者を乗せて同乗試乗会。夫婦で試乗した堤さんは、「いいですねえ」。奥さんは「ステキですね!欲しいですよ」。三菱自動車さん、未来のユーザー夫婦をゲットである。
聞くのと見るのじゃ大違い。百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、でも日常に生活でこの言葉を実感する機会はあまり多くないのではないか。
そういう意味ではEVは、通常の感覚をちょっと壊すようなおころがある。その変化をありのままに受け入れると、けっこうワクワクする未来が見えるのかもしれない。
試乗した堤さん夫婦は、クルマから降りてきたときにニコニコと笑っていた。これまでにずいぶん、EV初体験の人の顔を見てきたけど、やっぱりみんな笑っていた。人を楽しくさせるクルマは、偉大だと思う。