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2008年06月22日 11:20

斎藤聡 「シティコミューターとして十分な性能がある」

皆さんこんにちは。

第一走者(20日21日担当)の斎藤聡です。
ブログアップ遅いぞ! と思われた方。今日(21日)の午後になってから突然、そういうものがあるという話を聞き、「書いてね」と言われたんですよ。
と言うわけで、ブログは出遅れ気味ですが、Dailyレポートにもあるようにキャラバンはとても順調です。
一部にトラブルのないキャラバンなんて、EVクラブのキャラバンらしくない、との声もありますが...。関係者の皆さんは、それくらい苦労をしてきたわけで、その結果ドM体質になってしまったんでしょう。

 

初日は、EVビギナーのボクは航続距離に余裕のあるi-MiEVを担当。よほどへまをやらかしても目的地までたどり着けるよう配慮してくれたってわけです。
でも、やっぱり公道を走るのはテストコースとは違うわけで、ガソリン乗用車の10・15モード燃費と実燃費に差があるように、EVの実電費がどのくらいのものなのか想像もつきません。走行性能も、クローズドコースでの走りの良さは体験していますが、実際にガソリン車と一緒に走るとどうなのか...ドキドキしながら首都高速に入ったのでした。

ところがいざ走り出してみると、その性能は公道でも十分に通用するものでした。首都高速の合流はリッターカーより楽かもしれません。モーターの特性なんでしょうが、アクセルを踏んだところからスイ~ッと力強く、しかもビックリするくらいスムーズに加速してくれます。しかもエンジン音や振動がまったくない不思議な加速感があります。
はじめのうちは電費が不安で、エコランしていたんですが、走るうちに、アクセルの踏み方や、アクセルを戻したときに効く回生ブレーキの使い方にも慣れました。とはいえ、電費の不安は拭い去れず、なかなか大胆にアクセルを踏めません。それでも第一充電地点である東京電力さいたま支社、そして60km+の一般道区間を走って第2充電地点の高岳製作所につくころには、実電費が公表データに限りなく近いことがわかり、その後はもう余裕。


電気を大量に使うイメージのあるエアコンも、意外に電力消費量が少ないんですよ。聞くところによると、通常の自動車用エアコンの半分くらいの電力なんだそうです。
石井君がR1eで超絶の足技を披露している頃、ボクは余裕をかましてエコランもせず、エアコンを使い交通の流れに合わせて快適ドライブをしていたのでした。i-MiEVは、軽自動車的なヒョコヒョコした上下動がなく、しっとりとした高級な乗り心地。バッテリーをフロアに近いところに積んでいるため、重心が低く、車重もある程度重いので安定感もあります。しかも、エンジン音がないので室内は静か。高級車に乗っているような感覚です。
最後の高速区間ではエアコン+100km/h走行。100km/hまで、本当にスルスルとストレスなく加速し、スピードを維持するのも楽チンです。さすがに電費は悪かったみたいですが...。

 

2日目はR1eを担当。ボクもEVの運転に慣れ、昨日石井君がエコランしてその気になれば公表データを超える電費を記録できることもわかり、気分的にかなり余裕ができました。じつは、昨日R1eにはナビがついていなかったんです。目的地までの距離が表示されるナビは、EVには必須アイテムなんです。
と言うわけで、伴走車についていた「ゴリラ」を略奪、R1eに取り付けてしまったのでした。
そんなこともあって、今日のR1eのテーマは、勝手に「我慢しないで実用的に使えるか?」に決め、エアコンを使い、取り立ててエコランもせずに走ってみました。
R1eは、i-MiEVに比べて搭載バッテリー量が少ないので、1回の充電で走れる走行距離は短めだし、モーターの出力も小さいんですが、その分クルマが軽いので信号からの出足はいいし、身のこなしも軽快です。
たとえていえば、i-MiEVは高級セダン、R1eはライト・ウエイト・スポーツって感じでしょうか。
そういうものだと思って使えばシティコミューターとして十分な性能があると思いました。急速充電に要する時間も15分(80%充電)と短いので、急速充電機が普及したら、使い勝手はさらによくなると思います。

乗り心地も、以前試乗したときより数段よくなっていました。

というわけで、みなの期待を裏切り(?)、何事もなく目的地である福島まで到着できたのでした。
途中、充電やイベントで立ち寄らせていただいたTEPCOの皆さん、高岳製作所の皆さん、イエローハットの皆さん、イオングループの皆さん、それに三菱ディーラー、スバルディーラーの皆さん、わざわざ応援に駆けつけてくれたEVファンの皆さん、暖かいお出迎え、応援ありがとうございました。


あ、それと業務連絡です。スバル広報Kさん。R1e用ナビの請求書がそちらにいくかもしれませんので心の準備をしておいてください。