津々見 友彦です。
今日は「イオン苫小牧ショッピングセンター」で朝、10時に歓迎式典が行われ、いよいよ、洞爺湖に向けて出発。今日は三菱「i-Miev」を私は担当する。富士重工の「R1e」に対してバッテリィ容量が大きく10・15モードで160kmの走行距離を目指す足の長いのが特徴。だが、200Vの急速充電では「R1e」の倍の30分もかかり、長距離、長時間充電と性格が異なるのも面白い。
「i-Miev」は4人乗車の広い室内を持ち、大型バッテリィのために重いが、乗り心地もよく、操縦性も落ち着いていて安心感の高い走りのクルマ。
ナビゲーションは装備されていますが、私のオタカラの「Garmin Edge705」にはもちろん次の経由地「北海道スバル室蘭店」をインプット。三菱の堤さんがナビゲーター兼、アドバイザーとして同行していただく。
62.2kmの走行なので、バッテリィの容量的には何の問題もない。でも、ただ、走ったのではつまらないので、昨日国沢さんが叩き出した10.43km/1Kwhを目標にチャレンジすることにしました。
道路は比較的平坦で走りやすい36号線。いろいろとチャレンジしてみる。「i-Miev」は国沢さんのレポートにもあるように、ブレーキングしても回生しない。Dレンジでアクセルオフするか、EcoモードかBモードにシフトダウンするなどし、回生力は増すのがコツ。が、「R1e」ほど力強い回生はせず、また20km/h以下ではその回生もしないプログラムがされている。
これは出来るだけフツーのエンジン車に近いフィールを出すための仕様の様子だが、今回のように回生を積極的にしてリチュウムイオンバッテリィの電力を伸ばすのにはやややりにくい。
その点「R1e」のBレンジは強力なエンブレ?が効き回生力も高いので今回のような使い方では使いやすかった。
1時間19分で、「北海道スバル室蘭店」に到着。ここでスバル車、三菱車ともに仲良く東京電力の急速充電器で充電。さて、私の電費だが、がんばったのだが、なんと、8.18km/kwhととても国沢さんに及ばない。
コンディションの悪い中、さすが国沢選手。私はすっかり自信喪失となりました。
「北海道スバル室蘭店」さんで昼食をご馳走になり、いよいよ、洞爺湖町役場に最後のEVランをスタートさせました。
今度はダイアモンド紙の女性記者も体験乗車。3人乗りとなり、記録は絶望的です。
もっとも国沢さんも実は3人乗車でもスーパー記録達成だったのですが・・・。(国沢さんは身長も大柄で体重が重く、また同乗の二人も巨漢。なので条件は最悪、相当走りのテクを駆使しないと、この記録は出ない。それに比較すると我々は軽量なのでアドバンテージは高い)
走り出すとアドバイザーの堤氏。「津々見さん、発進加速はゆっくり。そして登坂の時は速度一定ですよ!」最初に免許をとった時の教官のように威厳のあるビシッとした叱咤が飛んだ。「はい!」お行儀のよい返事で背筋を伸ばして運転モードに入る。
昨日までの雨とは打って変わり、素晴らしい快晴。そのためにルーム内は暑いがもちろん燃費の悪いクーラーはご法度。窓を少しだけ開けて涼をとる。
発進加速は丁寧に。そして速度は法定速度で走行することとした。(本来当たり前だが)それでも信号のある区間では抜かれたクルマに追いつくので殆ど変わらない。が、信号が少ない区間になるとやはり離れてしまい、「R1e」を結果的に相当待たせることとなった。ごめんなさい。
そして、いよいよ洞爺湖町に到着。にぎやかな沢山の町役場の方々がお出迎え。晴れやかな気分でついに残りの37kmを走破しました。館内さんのご挨拶、そして副町長さんの歓迎の辞の話を聞きながら、記録は国沢さんのスーパー電費には及ぶまい。なにしろ午前中と違い3人乗りだから・・。と、諦めてましたら、堤氏、片目をつぶりながらそっとメモを見せてくれました。な、なんと、「12.83km/kwh」!これには驚いた。道路状況の違いもあるが、法定速度で走ったメリットだ。今まで、法定速度は遅すぎる!と、日ごろ恨んでいたが、エコ走りは「法定速度に限る!」これが、今回の結論!
↑洞爺湖役場で沢山の人たちに迎えられた。
↑洞爺湖町役場で挨拶する館内さん
全行程900km近いEVのC02削減の洞爺湖キャラバンはこうして無事に終わりました。
一緒に走った国沢さん、斉藤さんをはじめ沢山のチームメイト、そして、東京電力さん、三菱自動車さん、富士重工さん、バックアップチームの皆さん、そして、こんなに有意義でしかも楽しいイベントを企画実行していただいた館内さん、有難うございました。
早くEVの市販が待たれるクリーンで快適な乗り物でした。今回の東京から洞爺湖までの電気代は夜間電力換算だと500円程度とのことだから、すごいです。電池価格の低下と充電ステーションの普及が進み、市販されるのを待ち望まれます。
↑無事ゴール。i-Mievの前で記念撮影するドライバー達