ERK on ICEレポート

田中 精彦

氷上のERKイベントの開催にあたって、初回はスペアカー車両として協力しました。
第2回は競技車両での協力でしたが、普段のERKカップレース仕様の72Vのままであったため、氷上ではパワーが出すぎていて扱いにくい車両でした。
ERK初心者では、スタートでスロットルを開けすぎるとスパイクタイヤがそのままの位置で空転して氷を削り、そのぶんタイヤが沈んでフレームが氷に接触してしまい発進不能になる人さえいました。参加者からはあのカートは遅いと言われる始末で、サーキット仕様のままでは大変乗にくい車両でした。
そして第3回、今回は搭載バッテリーを減らし電圧を下げて48V仕様にしました。
ところが今度はとても遅く、他のカートについて行けない事態になりました。
コントローラ等セッティングを変えても状態は好転せず、競技車両としては使えないので、先導車として使うことになり、競技直前でドタバタしてご迷惑をかけることになってしまいました。
競技後にも試走しましたが、どうやらバッテリーが氷上で冷えて性能が低下したのではないかとの結論になりました。10年物のリチウムリン酸鉄バッテリーの限界のようでした。
ここはアイススケート用のリンクで、テストが出来ない氷上ゆえの難しさがあります。
今年は新バッテリー導入で再挑戦したいと思いますが、今度はどんな壁があるのか気がかりです。

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