劇団EVクラブ発足?

in神戸国際エコカーシンポジウム
 去る2月13日、14日、日本EVクラブ(EV=電気自動車)も支援、参加した「神戸国際エコカーシンポジウム'99」が、 神戸ポートアイランドにて開催されました。イベント概要はこちら! >  Jan.26,1999:予告!バレンタインの神戸で何かが起きる!


日本EVクラブのイベントのテーマは、「手作りEV創造空間〜作ってみよう電気自動車」。 今回の目玉は、 世界初のEV演劇 「EV桃太郎の排気ガス退治」。これは、手作りEV教室簡易版として今までも何度か行ってきた、組立教室を劇にしたもの。 21世 紀からやってきた桃太郎が、パジェロミニEVを作り、家来役のEバイクやEボー にきびだんごならぬ、きびバッテ リーを配り、排気ガス鬼を退治にでかけると いうストーリー。

桃太郎は、今ある技術を使ってクリーンなクルマを自分たちでも作ろうと呼びかける。そこに、桃太郎の父(昔話では登場しないが…)が現れ、モーターやコントローラ、バッテリーの説明をしてくれ、これならわたしたちにも出来そうだと思ったところに、排気ガス鬼が登場。自分が出しているCO2やらNOxやらSOxが地球をどれだけ汚しているかを自慢している間に、パジェロ ミニEVが完成。見事モーターが回り、排気ガス鬼退治に成功したのでした。


「EV桃太郎の排気ガス退治」のキャスト. 左から 桃太郎の父:鍵和田一男, きじ:山際武(会員), さる:薄井武信(会員), 桃太郎:瀬川成治(会員), CO2鬼:舘内端(代表), 御堀直嗣(副代表), レポーター:石川響子(事務局).

桃太郎と家来役は、EVクラブの会員が担当、そして排気ガス鬼役をかってでてくれたのは、代表の舘内さんと副代表の御堀さんでした。それで劇はどうだったのかって?舘内さんと御堀さんの 鬼姿が大好評だったとお伝えしておきましょう。


日本EVクラブ会員製作 手作りEV展示
それから、日本EVクラブのパワーを発揮したのが、手作りEV展示。関西の会員が製作した自慢の手作りEV11台を展示。EVというとRAV4LEVかHONDA EV PLUSと思っている人や、EVの存在さえ知らない人にとっては、強烈な展示だったと思います。オート三輪トラックからMG-BまでさまざまなEVが並んでいたのですから…。展示車には、終日人だかりがたえませんでした。

2日間屋外での展示だったにもかかわらず、来場者の対応をしてくれた会員のみなさんをご紹介します。

  • ミゼットII EV (瀬川成治)
  • EV-TOMORROW [トゥディ](五十棲克己)
  • NISSEI EV CIVIC(芦田隆)
  • EVメルテックII [ワゴンR](大自工業)
  • エレクトリックミニカ (水原勝)
  • バンビー号[プレセア](福岡進)
  • EV MG-B (日本EVクラブ愛知/北田)
  • EV BUBU (松下敦)
  • ダイハツ号10尺1.1/2 [オート三輪](川原隆)
  • EVザウルス(ユアサレーシング
  • TOKIMEKI [ホンダズーク](橘憲造

そのほか、会員薄井武信さんによる、Eバイク(でんゴリ)の製作実演も開催。なんとせっかく完成した Eバイクのパーツを取り外し、エンジン やマフラーを取り付け(これぞ日本初逆コンバー ト!)、ちゃんとエンジンをかけてから、もう一度解体、モーター等 を取り付けるという、ライブコンバートをおこないました。

EVバイク(でんゴリ)製作実演  


神戸国際エコカーシンポジウムでは、ラ・ロッシェル(フランス)、メンデルシオ(スイス)、チャタヌガ(アメリカ)、フライブルク(ドイツ)など、 各国の自治体が行っているエコカー普及活動の事例報告が行われていました。 そんな中で、わたしたちは、手作りEV組立教室や、さまざな手作りEVの展示を行い、日本におけるEV普及の市民活動を世界に紹介することができました。

さて、好評を得た「EV桃太郎の排気ガス退治」。今後は全国公演にでかけるという噂もあります。次回講演をお楽しみに。