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電気自動車は「原発」と共犯なのか?

『EV(電気自動車)が約束する未来展』で
舘内代表のトークショーが開催されました!

東京都世田谷区の『生活工房』で開催中の『EV(電気自動車)が約束する未来展』。3月21日に舘内代表のトークショーが開催されました。どんな話が飛び出すかは決められていなかったのですが、トークは「EVは原発と共犯なのか?」というテーマで盛り上がり……。

予定は1時間。本来はEVについてのトークの後で会場の展示を巡りながら解説を、という段取りだったのですが、福島第一原子力発電所の事故がまだ緊迫した状況の中、電力とEVについての話題で盛り上がり、予定時間を超えての熱弁となりました。

原発事故が起きた直後、舘内代表のメールマガジンとこのサイトでご紹介した緊急コラム『原発事故と電気自動車』にも、ツイッターやフェースブックで大きな反響をいただきました。原子力発電所への不安が高まるにつれ、原子力発電に依存して充電する電気自動車が普及するのはまずいのではないかといった意見まで飛び交っています。

原子力発電所は出力の調整が苦手です。需要が落ちる夜間も同じ出力で運転を続けているために、深夜電力を安くして需要を喚起しています。電気自動車への充電には一般家庭としては大きな電力を必要としますから、安価な深夜電力を活用するのが経済的。つまり、電気自動車は原子力発電への依存を前提にしなければ普及しないという、短絡的な発想です。

1時間以上におよぶトークの中で、舘内代表はエンジン車と電気自動車のエネルギー効率の違いなどを具体的に解説し、電気自動車の可能性について説明しました。今の日本で、電気自動車への充電は原子力発電所の存在を前提にしているのは事実です。でも、電気自動車は原発製の電気じゃなくても走れます。ちなみにすべての自家用乗用車をEVに転換しても、充電に使う電気の量は全発電量の2.5%程度だということです。化石燃料が枯渇していく近未来、電気自動車を本当にクリーンな移動手段にできるかどうかは、今後の私たちの選択次第ということですね。

※内容の詳細は、舘内端のメールマガジン『電気自動車で世界を救え!』004号でレポートしています。
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『EV(電気自動車)が約束する未来展』は、4月5日まで開催しています。4月2日(土)と3日(日)には、マイクロEV「ジャメ・コンタント号」の分解と組立の実演が行われます。入場は無料です。お近くの方はぜひお立ち寄りください。

【概要】

◆会期:2011年3月20日(日)〜2011年4月5日(火)
◆時間:11時〜19時
◆会場:生活工房/ワークショップB(4F)/生活工房ギャラリー(3F)/ワークショップA(4F)
※会期中無休/入場無料

住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー内
(東急田園都市線三軒茶屋駅前)

主催:生活工房
企画制作:日本EVクラブ/(有)アイ・エイチ ファクトリー
後援:世田谷区/世田谷区教育委員会
『生活工房』イベント紹介ページ(外部リンク)

【EVクラブ関連の展示】

●世田谷区と開催している「中学生次世代車教室」の活動記録  
●昨年12月4日に開催した「環境とアート・現代に蘇るジャメ・コンタント〜電気自動車のルーツを探る」についての記録  
●マイクロEV・ジャメコンタント号の展示
●日本EVクラブの活動記録

【その他】

●「EV体験記」《EVを知ろう!》EVユーザーインタビュー
●電気自動車の変革
●企業による「次世代へ向けての取り組み」

【関連イベント】

●マイクロEV「ジャメ・コンタント号」の仕組みを探ろう!
会場で展示している「ジャメ・コンタント号」の分解及び組立作業を2日間に分けて実演します。
4月2日(土)14:00〜16:00「分解編」
4月3日(日)14:00〜16:00「組立編」
※無料。事前申込も不要です。直接会場へお越しください。
進行/日本EVクラブ

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