「東京〜大阪 途中無充電の旅」の目的のひとつは、約560kmを充電なしで走りきり、EVでの無充電長距離走行の世界記録を樹立することです。

 

現在の世界記録は、米国のベンチャー企業が市販しているスポーツEV「テスラ・ロードスター」を購入したオーストラリアの人が、2009年10月27日に樹立した“501km”ということになっています。日本EVクラブの舘内代表は、「これは世界電気自動車航続距離競争に打って出たのではないか?」と推察しています。

 

向こうがその気なら(その気かどうかは聞いていませんが)、こっちにも考えがあります。ということで、日本EVクラブも記録挑戦競争に参入しようと思います。今回の旅が成功すれば、テスラ・ロードスターの記録を60kmほど上回ることになります。すでにギネスに、記録挑戦を申請しています。

 

ところでテスラ・ロードスターは、0-400m加速が12秒台(ポルシェ並)で、価格が10万ドル(約1000万円)以上という高価かつ高性能な市販EVです。一方、日本EVクラブで使用するベース車両は、軽自動車の「ダイハツ・ミラ・バン」です。そんな格の違いを超えて同じ記録に挑戦できるのも、EVのおもしろいところです。

 

挑戦経路は、高速道路と一般道路をミックスしています。記録だけを狙うなら、クルマの少ない道やテストコースなどを一定速度で走るのがいちばんいいのですが、いろいろな道を走ることで、できるだけ通常の走行に近づけようと考えています。こうすることで、EVの性能がよりわかりやすく理解できると思います。

 

そして実はもうひとつ、日本EVクラブの挑戦には裏の意図もあるのですが、それは日本EVクラブ舘内代表の「意義提言」をご覧ください。途中無充電の旅の意味に対する疑問が、もしかしたら解けるかもしれません。

 

それではみなさん、お楽しみに!

現在の世界記録について
意義提言