2001年充電の旅 CHALLENGE & CHARGE



●薄井 武信
 先日、久しぶりにEVーAクラスを都内で運転しました。すると一瞬のうちに、パブロフの犬よろしく、心が「祈り・感謝」モードに切り替わってしまいました。
 そう、2001年充電の旅とは「今日も一日無事移動できますように」と祈り、「コンセント貸してくださいましてありがとうございました」と感謝する日々だったのです。
 リッター5〜6キロしか走らないクルマでCO2を出しまくることに慣れてきた今日この頃ですが、そんな自分を発見して、あらためて、私の人生における、この旅の存在の大きさを思い知らされた次第です。
 酔っぱらっていたとかエコ百景サボっていたとかそういう記憶は薄れていくでしょうが、その神聖さだけはこれからもしっかり残っていくことでしょう。貴重な経験でした。
 本当に、多くの方々による、膨大な善意のカタマリでできた旅だったと思います。
 さて問題は、その皆様にまだ満足にお礼もできていないということです。私事ですが、旅から戻ったら別の仕事に追われてしまい、資料整理や旅の記録もままならない状況です。
 時間はかかっても、必ずや借金は返済する所存でございます。たとえ少しずつでも……。
 なにはともあれ、皆様ありがとうございました。心より感謝いたしております。……あ、出世払いでもいいですかね?

●古澤 浩史
 充電の旅が終わってからもうすぐ2ヶ月が経とうとしています。なんだかあっという間です。それに比べて充電の旅の半年間というのはとても長くとても短かったような不思議な感じがしています。
 充電の旅というのは、ドライバーががんばって手作りEVで日本一周した旅というわけではなく、実際に出会った人やホームページで知り合った人が作り上げた旅であったことを、旅をしていて感じました。実際の旅でいえば12,279kmという長距離を走行できたのはサポーターの皆さんに充電をさせてもらえたからですし、サポーターを増やせたのはホームページ上で多くの方がコミュニケートできたからだと思います。また、「新聞やテレビで見たよ。」と声を掛けてくれた方や、「EV-Aclassが走っていた」と、個人のホームページで情報を発信してくれた方もいました。こうした多くの人の力によって、日本を一周することが出来たのだと思います。だから僕がクルマを運転したというよりも、みなさんにクルマを運んでもらったという感じがしています。
 またこの旅では遠回りや寄り道を多くしました。多くの人と出会うためでありましたが、その結果、日本を再発見する機会も得ました。日本はとても広く、価値観は地域によっても違いますし、人によっても違います。だからクルマは地域にあわせたものが出来ても良いと思いました。クラブ会員のみなさんのお話を聞いて、手作りEVには地域に密着したクルマとしての可能性があるということを思いました。
 半年に及ぶ長い旅でしたがこの旅を支えて下さった皆さん、どうもありがとうございました。




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