中学生EV教室 「終了式」
中学生EV教室-電気フォーミュラーカーを作ろう!修了式
開催日:2007年11月23日
開催場所:ツインリンクもてぎ
11月23日のツインリンクもてぎ(サーキット)は、少し冷たい風が吹いてはいましたが、晴天に恵まれました。中学生EV組み立て教室の最終回は、国際レースも開催されるサーキットで、EVサイドバイサイドに同乗しての試乗会を実施しました。
当日は、教室に協賛していただいたホンダ主催の「Enjoy Honda」(エンジョイ・ホンダ)が開催されていて、サーキットには大勢の観客が訪れていました。その中を、中学生を横に乗せた日本初の2人乗りEVフォーミュラーカーが走ったのです。
早朝に出発しバスで来場した生徒達は、試乗時間を待つ間はイベント会場を見物したり、筑波でステッカーを貼ったサイドバイサイドをながめたりして時間を過ごしました。
と ころでサイドバイサイドは、会場の観客にも大人気でした。エンジョイ・ホンダは、モータスポーツの好きな人たちのために、F1や2輪の世界GPで活躍する 選手を集めてマシンを走らせるという、年末を締めくくる人気イベント。EVフォーミュラーカーは、そこに集まったモータースポーツファンの注目を集めたの です。クルマの周りに集まった人たちからは、パワーは?、どうやって乗るのか、どうやって作ったのかなどの質問が次々に出てきて、関係者を多忙にさせてい ました。
お昼前、いよいよEVフォーミュラーカーの試乗がスタートしました。ツインリンクもてぎの国際サーキットのホームストレートに、パイロンを置いて減速区間を設けた片道300mほどの直線コースを一往復します。
試乗の様子は写真を見ていただいたほうがいいでしょう。少し解説をすると、EVフォーミュラカーは、最高時速140kmまで、数秒で加速します。2人乗りで すが、そのままレースに出てもいいような構造になっているので、制動力や旋回性能は並の乗用車の比ではありません。加えて着座位置が非常に低いので、ス ピード感は乗用車の倍以上になります。
走っているクルマに乗っている子どもたちを見ると、減速区間でクルマが曲がると首が外に大きく振られたり、 身体が揺らいでいるのがよく見えました。クルマの製作・仕上げを手伝っていただいたホンダの自動車開発者から「大丈夫なの?」と驚きの声が漏れるほどのパ フォーマンスでした。それでも生徒達は、降りるなり、「まだ平気だよ」「楽しかったぁ~」「また乗りたい」と、ちょっと緊張気味ながらも満面の笑顔でし た。
試乗会に続いては、修了証授与と修了式。ひとりひとり、写真入りの修了証を渡され、ちょっと感激気味。この修了証、なかなか評判がいいようでした。
中学生にとって(というより、おとなでも経験者は少ないでしょう)初めてのクルマ作り体験は、こうして無事に終了しました。これにより少しでも、彼の中にあ る車社会の未来絵図に影響を遺すことができれば、どんなに意味があるかしれません。生徒たちも関係者の皆さんも、長い間、お疲れさまでした。
text:木野龍逸