パフォーマンス賞を獲得したSJ2001の鈴木さんの喜びの声
EVオフローダーの意地
オフローダーにとってプロペラシャフトの破断は珍しいトラブルではないが、カルダンジョイント部分でスパイダーベアリングのカラーを粉砕したのは 初めての経験だった。準備万端に余裕を持って臨んだハズのEVフェスティバル2005「4WD−EVオフロードパフォーマンス」は、そんな予期せぬトラブ ルで本番を3時間前にしてメンバー達は突如上を下への大騒ぎとなった。
午前中の試乗会は即座に中断し、主だったメンバーがツテを頼ってスペアパーツの手配を急ぎつつ、残ったメンバーは生きているフロント駆動だけでも 演技可能なコースへのレイアウト変更を考えていた。幸い30分程でスペアのプロペラシャフトを持っている人を発見して筑波サーキットまで持って来てもらえ ることになったが、問題は間に合うかどうか?だった。
スペアパーツがサーキットに到着したのが本番の30分前。5分で取り付け作業を終了し、1回だけ試走を行ってトラックに荷物を積み込んで準備が整った瞬間、残り時間は5分を切っていた。
間一髪で間に合ったデモランだったが、本番ではマシンもスタッフも予行演習通りの手順をこなし「パフォーマンス賞」を頂いた。サーキットのメイン ストレート上・・・という、4WD冒険チームである我々には甚だ場違いな舞台だったが、EVはオフロード4WDに極めて馴染みが良いという、余り知られて いない資質があることを御理解頂けた様子で満足した。
資金的な余裕が有れば「東京オートサロン2005」で優秀賞を獲った間宮海峡アタック号で演技できればベターだったが、兵庫県からだとローダー代が高くなってしまうので、無い袖が振れないのは何処も同じだから致し方ない。
午後から再開した試乗会では相当数の方に試乗して頂き、トラックの荷台を音も無く越える電動四駆の性能を体験して頂けた。結果的には、4WD業界で唯一ちゃんとしたEVオフローディングをやっている集団らしい活動を披露でき、我が意を得たり!、な一日とすることができた。 |