その昔、一度だけEVカートに乗せてもらったことがある。伝説の6輪カート、ケリー号だ。場所は筑波サーキットのオートレース用オーバルコースだった。
その速さにビックリしたのを今でもよく覚えているが、同時にバッテリーがすぐなくなってしまったという記憶がある。性能を発揮できるのはほんの一瞬。そんなイメージをずっと引きずっていた。
今回初めてEVフェスティバルに参加させてもらって、試乗したEVカーはバッテリーの持続力が飛躍的に伸びていた。バッテリーの性能の進化は目を見張るものがあった。動力性能もERKはいうまでもなく、コンバートEVも、軽自動車でいうとターボとNAの中間くらいの加速性能がありタウンユースなら十分満足できるレベルの速さを身につけていた。新しいEVカーはこれほどちゃんと走るのか? 目からウロコがボトボト落ちた。
なによりも驚いたのは、イベントにエントリーしているのが、メーカーだけでなく、日本EVクラブ会員手製のオリジナルEVカーであるということ。和気藹々とやっているこのイベントは、じつは日本のEVカーの最先端。EVの未来を先頭に立って牽引している人たちがここにいるのだということを実感した。
じつはひょんなことからミッションカートを手に入れた。正直言って手に余るオモチャなので、どうしたものかと考えていたのだが、これをERKに改造できないだろうか? まだ構想段階で具体案はぜんぜんなく、有限不実行に終わる可能性のほうが高いのだが・・・。 |