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屋久島に、EV大量上陸中

2013年10月31日。鹿児島からフェリーで屋久島に到着。

島に上陸し、フェリーをバックにEVスーパーセブンの写真を撮ろうとしていると、ツナギ姿の男性2人が話しかけてきてくださった。

「私たちも、EVの納車で港にきたんですよ」

え? EVの納車とは?

男性が指さす方向には、ぴかぴかの白いミニキャブMiEVが3台並んでいた。彼らは尾之間という町にある新里自動車という自動車販売整備会社のスタッフで、島内で売れたミニキャブMiEVがフェリーで運ばれてきたのを、受け取りにやってきた、ということだ。

この3台。鹿児島県の8月分の補助金を使って購入されたものらしい。

なんでも。

鹿児島県内で8月分の補助金を受けたEV購入が約30台。そのうち、13台はこの会社が販売したという。

取締役(たぶん、社長の息子さん?)の新里博人さんが、「うちは、鹿児島で一番EVを売ってる会社かもしれないですよ」と、少し誇らしげに話してくれた。

屋久島にも自動車販売店はいくつもあるだろう。新里自動車でこんなにEVが売れるのは、島の産業祭でEVのデモを行ったりして、積極的にEVをPRしてきたから、ということだった。

 
日本EVクラブでは、1996年ごろ、EVランサーで屋久島を訪問した。『2001年充電の旅』ではメルセデスのAクラスをEVにコンバートして日本一周。そのときにも屋久島を訪れて島内一周にチャレンジした。

旅やチャレンジのスポットとして屋久島を選んだのは、当時の屋久町など島内の自治体が、そのころから熱心にEV普及に取り組んでいたからだ。

今、周囲100kmほどの島には、4台の急速充電器が設置されている。おおむね20〜30kmごとに1台の急速充電器があって、日本屈指のEV天国ともいえる島になっている。

 
とはいえ。

実際に屋久島でEVを使い、どしどしと販売している新里さんによると、十分整っているように思える屋久島のEV充電インフラにも注文したいことがあるという。

まず、島の充電器は9時から17時まで、役所が開いている時間にしか使えない。いざ急速充電器を使おうと思うときには、時間外で使えないことが少なくない、ということだ。

さらに。

市販EVそのものにも「もう少し、一充電あたりの走行距離数を伸ばしてほしい」と話してくれた。

新里さんのこの言葉。

EVに関心のない人が「だってEVは航続距離が短いでしょ」などと評論家ぶって話すのとは違い、市販EVを売り、使っている現場の声としての切実さを感じた。

 
はたして。

今の市販EVの航続距離は、今の技術の最高到達点なのか。

もっと、すみやかに、航続距離の長いEVを発売することが可能であるなら、一日も、一刻も早く実現してほしい。

で、ないと。

せっかく世界に先行してスタートした日本のEV事情。アメリカのテスラモデルSにぎゃふんと言わされたように、あっという間に欧米メーカーの反攻に遭ってしまうのではないかと心配だ。

一充電で300km走れる、200万円台前半のEVが発売されたら、きっと、大きな反響があるに違いない。

だって。

屋久島の新里さんの「声」が象徴するように、みんな、それを待っているのだから。
 
 

それにしても。

前夜、食事しながら国沢さんが「津々見さんはたくさんスーパーセブンを引き寄せてたよね。ボクはEVを引き寄せたいな」と話していたのだが、いきなり、3台のミニキャブMiEVを引き寄せてしまった。

旅が半ばを過ぎても、EVスーパーセブンが何かを引き寄せる力は衰えない。

ありがたいけど、たいへんだぁ。

 


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