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あらエッサ

次の充電スポットは、島根と鳥取の県境に近い道の駅。

【道の駅 あらエッサ】

前充電地点からの走行距離:72.9km 旅の総走行距離:6618.5km

道の駅に到着すると、EVクラブ会員の永井宏一郎さんが、娘の音羽ちゃんとともに待ち受けてくれていた。

永井さんとは、たぶん『2001年充電の旅』以来の再開だ。2001年のときは、鳥取砂丘から私の郷里を経て天橋立に向かうあたりを、公式サイトのレポート取材で応援同行した。永井さんは鳥取県内を走るEV-Aclassに密着して、薄井&古澤の両ドライバーをいろんなところに案内してくださっていた。

今回も、この安来市から鳥取市まで、一日案内並走してくれるという。

もう、ありがたい。

当時、永井さんは機械メーカーのエンジニアだった。

でも、今回お会いするとタクシー会社の制服を着ていらっしゃる。「転職されたんですか?」と伺うと。

機械メーカーでは製造工程の効率化などに取り組んでいた。でも、効率化がうまくいけばいくほどリストラの理由を作ってしまう。務めていた会社での大リストラが一段落するのを見届けて、自らも職を転じる決心をしたという。

もったいない、と指摘すると。

そもそも、構造的に日本の製造業のみらいは暗い。それなら、収入は下がっても、人と人を繋いで郷土の文化を伝えることができる観光車両のドライバーをやってみることにした、ということだ。

思索深く、思い切りのいい生き方に頭が下がる。

 
私の本業は雑誌のライターだが、雑誌のフリーライターも構造的な絶滅危惧種になりつつある。

私自身、いろいろと、考えるべきなのだろう。

てなことはさておき。

あらエッサでの充電を終えると、永井さんは「次は、ぜひ私の地元の道の駅に立ち寄ってください」と、地元っこならではの裏道をひた走る。

ちょっと人見知りな音羽ちゃんを乗せて走る軽の四輪駆動車の後ろ姿が、なんだかまぶしかった。

 


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