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5年後の悩み

23時23分。長門市内の日産ディーラーに到着した。ここも24時間充電可能。ありがたい。

【日産プリンス山口 長門西店】

前充電地点からの走行距離:34.5km 旅の総走行距離:6303.7km

 
充電開始時の残量は24%だったが、順調に目盛りが上がっていく。ほんとうに、ありがたい。

真っ暗な日産ディーラーの駐車場で充電しつつ。

今、こうしてEVスーパーセブンが日本一周できるのは、全国各地でリーフ、つまりEV普及のために尽力している日産ディーラーさんの功績が大きいことを痛感する。

5年後、日本で本当にEVが普及してきたら、それは日産と三菱の功績であることが、すでに自動車の歴史の一ページになっているといっていい。

だが。

本当にEVが普及してくると、海外はもちろん、今はまだ消極的な日本のメーカーからも、さまざまなEVが発売されることだろう。

今、急速充電器を設置している日産や三菱のディーラーでは、他社のEVや、EVスーパーセブンのように得体の知れないEVで乗り付けても快く充電させてくれる。最近は、常に、どこのEVでも「無料でどうぞ」といってくださるディーラーが増えている。

とはいえ。

それは、日本を走っているEVが、リーフとMiEVシリーズだけ、だから。

5年後、EVのバリエーションが増えたとき。はたして、同じようなサービスを続けられるだろうか。

たとえば。

トヨタがEVを発売して、ディーラーに急速充電網を整えて、独自の「規約」を打ち出したとしたら。

今、じんわりと根付きつつあるEVと急速充電のルールは、がらりと様相を変えてしまうことにもなりかねない。

急速充電は自動車メーカーやディーラーの「アフターサービス」なのか。ガソリンスタンドのような「ビジネス」なのか。信号機やガードレール、豪雪地の急坂で路肩に置いてある融雪剤のような「インフラとしての公共サービス」なのか。

そろそろ誰かが、それなりの方向を示しながら整備を進めていくべきではないか、と思う。


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