急速充電器は社会インフラ
2013年10月12日。昨夜は星野富弘さんのお宅からそのままホテルに直行したので、まずは充電からスタートだ。
市販EVで、ガレージに200Vコンセントがあれば、寝ている間に満タンになるのだが、これは「急速充電の旅」。急速充電器による充電だけで、日本を一周する計画なのだ。
【日産サティオ群馬 桐生店】
前充電地点からの走行距離:82.2km 旅の総走行距離:2517.2km
空は快晴。昨日は、夏が舞い戻ったように蒸し暑い日だったけど、今日の風はとても爽やか。桂伸一さんが旅から離脱したので今日から数日間は斎藤聡さんと2人旅。充電場所に向かうEVスーパーセブンのハンドルは私が握る。
電池残量の警告灯は点滅してるけど、気持ちいい!
日産サティオの桐生店では、金田健店長をはじめとするスタッフのみなさんがにこやかに迎えてくださった。
日産ディーラーでの充電は、リーフオーナーでサポートプログラム(月額制)に加入している人以外は一律1回500円。だけど、実際にこうして全国を走って各地の日産ディーラーを訪ねていると、販社やディーラーによっては「無料」にしているところが多い。
この店でも、充電は無料だった。
今、日本国内のチャデモ急速充電器数は1854カ所(チャデモ協議会が発表している10月4日現在の数)。
正確な数はまだちゃんと調べていないが、そのうちの2/3くらいは日産と三菱のディーラー、という印象だ。とくに、地方に行くほどその印象が強い。
自社で発売するEVのためのサービスといってしまえばそれまでだが、これからはBMWやフォルクスワーゲンなどの輸入車EVも増えてくる。
自動車が社会に必要で重要な交通手段であることを考えれば、EVの急速充電が、特定の企業の「サービス」に依存するのはあまり健全ではない。やはり、公的な社会インフラとして、計画的に、24時間利用可能な急速充電器を増やしていくべきだ。
こうして、無料で、笑顔で充電させてくれる日産ディーラーのがんばりには頭が下がる。
だからこそ。
無料で充電させていただくのは心苦しい。
かといって、一律500円はちょっと高い。
合理的に、充電量に応じてコインで精算できるような仕組みができないものか。
10分100円でお願いしたいです。
おおむね、充電器の平均的な出力が10kWhとして、10分で1.7kW。ざっくり2kWとして、1kWの電気代などの原価を30円とすれば、原価は60円。40円の「ありがとう」で100円。10分100円は、理にかなった値段なのではないかと思います。
実際に設置していらっしゃる事業主さんのご意見も知りたいですね。