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伊勢の宿

この旅では、その日に泊まる宿をその日に決めることが多い。式年遷宮で盛り上がっている伊勢では、さすがに当日はまずいかも、と、2日ほど前にビジネスホテルの予約を取ろうとしたのだが。。。

どこも満員。

困り果て、最後の手段はアウトランダーPHEVで車中泊、まで覚悟した。

でも、EVスーパーセブンで訪れたNTNの方が、いい宿があるからとご紹介してくれたのが、JR参宮線宮川駅前にある料理旅館『倉野屋』だった。

NTNの方から「いい宿」と教えていただいた時は、どんな宿か、一泊いくらかもわからなかったが、なにはともあれ予約をお願いしておいて。

鈴鹿から伊勢に到着したのは午後8時前。

しっとり和風のたたずまいと、看板の文字もいい感じ。

泊まってみたら、期待に違わぬ「いい宿」だった。

値段は一泊二食付きで6500円から。割烹としても営業しているお店でいただく料理には大満足。

客室や館内設備は決して豪華ではない。

でも、客室に用意された「お湯」と「冷水」のポットなど、ちょっとしたところに高級旅館スペックの「気配り」が見て取れるのが心地いい。

料理の腕も抜群のご主人は、がたいがよくて、ちょっと佐々木健介&ジミーちゃんっぽいキャラが印象的。だけど、外見の印象とは相反して繊細な、心配りの人なのだ。

朝。

出発前の駐車場で、ご主人と、一緒に宿を切り盛りしているらしいおかあさん、というか女将さんに、EVスーパーセブンに乗っていただいて写真を撮らせていただいた。

ご主人からは「お気を付けて」と、ペットボトルのお茶と、貼るカイロまで入ったお土産の紙袋までいただいて。いやあ、ぼくら、6500円しか払ってないすよ、と、恐縮してしまうほどうれしかった。

こういう、和風の、たぶん、江戸時代の旅の宿はこんな感じだったのかなと旅情が広がる割烹旅館に泊まった経験はあまりない。

数少ない経験の中では、料理は美味しいけど、部屋があまりにそっけなかったり、窓からのすきま風が寒かった、といった記憶しかなくて、「料理旅館」、「割烹旅館」という看板にはあまりいい印象はもっていなかった。

「いい宿」というのは、人の心配りが作るのだ、と実感。

 
ちなみに。

ご主人のお兄さんは元プロ野球選手で、今はソフトバンクのコーチとしてご活躍、とか。

なるほど。ご主人のがたいがいいわけだ。

 


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