東大阪は充電天国
雨はいっこうに弱まる気配もない。奈良公園や法隆寺に立ち寄りたいと思い描いてはいたが、橿原から、今日はもう大阪市内を目指すことにした。
橿原から大阪市内までは50kmほど。このまま走ってもいいのだが、これは「急速充電の旅」。もう1カ所くらい充電レポートをしておきたい。
さて、次はどこで充電するか。
『ココ充電』で大阪市周辺の充電スポットを調べてみる。
大阪府内にはまんべんなく充電スポットがあるようだ。なかでも、奈良県から大阪市中心部へのルート上で気になったのが東大阪市の周辺だ。5km四方くらいのエリアに、いくつもの急速充電器が集まっている。
私は学生時代を河内地方で過ごしたから、東大阪市あたりは当時の夜遊びテリトリー。懐かしい、でも、すっかり風景が変わった中央環状線を北上していると、『Joshin 東大阪店』の充電スポット案内看板が目に飛び込んできた。
【Joshin 東大阪店】
前充電地点からの走行距離:35.5km 旅の総走行距離:3869.2km
駐車場入り口を示す案内板に、大きく『EV QUICK』が表示されていてわかりやすい。急速充電器は出入り口近くのわかりやすい位置に設置されていて、駐車料金は無料。チャデモチャージの会員カードがあれば、急速充電器も無料で利用できる。
急速充電器のそばに、自転車空気入れのマシンがこれも無料で利用できるよう設置されているのが面白い。EV普及が進むにつれて、急速充電は自転車への空気入れと同じような「サービス」になると予言しているようだ。
この旅ブログでも何度か触れたように、個人的に、急速充電が無料(あるいは月額制)であるのはあまり正しくないとは思っている。充電量に応じて、合理的な課金システムが登場してくれることを期待している。
でも、設置する事業者が「サービス」として負担を抱えられるのであれば、ありがたく、感謝しつつ、無料で充電させていただこう。
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Joshin 店内で、感謝しつつショッピング。充電時間は60分程度と表示されていてまだ時間があったから、近くのケンタッキーで昼食を取ることにした。
片岡さんと2人でランチを終えて駐車場に戻ると、なにやら、EVスーパーセブンの周囲をぐるぐる周りながら写メを撮影している人がいる。
クルマ関係のパーツ製作などを手がけているという、「新井硬鉄」の新井敏夫さん。本格的なレースチームのスタッフとして活躍していた経験もお持ちの方だった。
談笑しつつ飛び出してくる質問も、モーターやインバーターのメーカーとスペックは? といった、ちょっと突っ込んだ話題になった。
スーパーセブンには子どもたちが敏感に反応してくれる。そして、クルマのことに詳しい大人たちもまた、子どもに負けないくらいキラキラした目でEVスーパーセブンに注目してくれる。
新井さんと話している間にも、「ほお、ケータハムを電気にしてもうたんか」とか「オレはMGBのほうが好きなんやけどな」などと話しかけてくる方が続々と。
東大阪には、クルマ好きな大人が、まだたくさんいるようだ。
東大阪に急速充電器がいっぱいあるのは、きっと大阪府など「行政の方針」がスムーズにカタチになっているからだろう(一度、市のご担当者に話を伺ってみたい)。行政の方針をカタチにするためには、その町の人たちの志が必要になる。
無邪気にEVスーパーセブンに反応してくれるようなクルマ好きな大人が多いことが、東大阪に急速充電器を普及させる原動力になったのでは? とも感じる。
エコで、便利なクルマもいいだろう。
でも。
こういうクルマ好きな大人が無邪気に楽しめる、市販の、国産EVが、数年後には続々と登場してくれることを待ち望みたい。
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で。
大阪市内のホテルにチェックインしたところで、応援ドライバーの片岡さんは旅を終了。地下鉄駅の入り口までお見送りした。
朝から、あんなに雨が降っていたのに。阪神高速東大阪線で大阪市内に入るころには、雨は上がって雲の切れ間まで見えてきた。。。
いや、まじで、台風や雨は片岡さんが連れてきた?(笑)
片岡さん、お疲れ様でした!
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