番外編〜八戸の夜
八戸の夜。ホテルにチェックインして、近くの繁華街へ夕食に出かけた。
ホテルでもらったタウンマップで気になったのが「みろく横丁」という屋台村。
三日町の大通りから、足を踏み入れてみて驚いた。
屋台とはいえ、扉や柱をカラフルに塗り分けた小屋、というかブースが連なっていてなんだかカラフル。しかも、店内で笑顔を振りまいているのは、若い女の子が多い。
どの町でも、屋台といえば少しうらぶれた一人呑みをする場所だったり、ちょっと荒っぽく地元の味やジャンクなつまみを食べる場所、というイメージがある。でも、八戸の「みろく横丁」は、そんな負け組感とはまったく無縁。大人のテーマパーク、あるいは下町キャバクラとでもいった風情で、大賑わいだったのだ。
たまたま入った店で居合わせたのが、火力発電所建設で鳶の頭領をしているという、酒田康太さん。
和歌山で暮らす奥さんや二人の娘さんと離れ、長期の単身赴任中らしい。
たった二ヶ月足らずの旅で、山頭火よろしく放浪な気分に浸っていた私は愚か者だった。
何人もの職人さんの頭に立って、社長として、また敏腕の鳶として腕をふるう酒田さんだが、今のままの自分には満足していない。来年には、借金してでも新しい境地を開くんだ、と熱く語ってくれた。
人生や未来を切り開くには、チャレンジが必要だ。
アルバイトながら店を仕切っていた美香さんとともに記念撮影。
美香さん、ごちそうさまでした。
初めて食べた莫久来(ばくらい)や、ツブ貝のおでんとか、おいしかったっす。
酒田さん、楽しい夜になりました。ありがとうございました!
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