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そっと充電。ところが。。。

草山さんに出会って予定外の時間を費やしたが、ま、今日の走行距離は多くない。ほどなく、次の充電ポイントである大船渡に到着した。

【日産プリンス岩手 大船渡店】

前充電地点からの走行距離:46.2km 旅の総走行距離:1760.7km

充電器は、わかりやすい場所に設置されていた。ショールームにひと声かけて、さっそく充電開始。

ショールームやサービススタッフのみなさんは、ちらちらと異形の訪問者というか訪問車をちら見しているものの、私や舘内さんに話しかけてくるわけでもなく、そっと見守ってくれている。

今までは目が合った瞬間にこちらから声をかけたりもしていたが、今日は、すでにブログネタが一本できてしまっている。恐縮ながら、そのままそっとしておいていただいた。

30分ほどで、32%から81%まで充電完了。

さあ、出発だ、と思ったら。。

舘内さんが「よりもとさん。ちょっと駐車場のすみをお借りして、コントローラーの調整をやろう」と言い出した。

じぇじぇ!

実は、昨夜と今朝の出発前。釜石の駐車場やホテル近くの道を軽く流しつつ、アクセルのレスポンスや回生ブレーキのフィーリングなどの調整を進めてきた。

今日は朝から私がEVスーパーセブンのハンドルを握った。

で。

大船渡を目指して走りつつ、あまりに快適になった走り心地に腰が抜けるほど感激。ただ、3500回転くらいのところで一定の速度で流していこうとすると、時折、アクセルを踏む足はじっとしてるのに、回転数が跳ね上がってノッキングのような挙動を示すことがある。

この挙動、調整以前はもっと強く出ていて、雨の北海道ではとても苦労させられた。

もしかして、舘内さんの技をもってすれば、ちょちょいと直るかも、と考えて、大船渡まで数キロを残した道の駅で「すごくよくなったけど、定速走行での不安定さが気になるから、ちょっと乗ってみてください」と、日産ディーラーまでは舘内さんに運転してもらっていた。

私としては、おおむね、というかとても快適に走れていたし、追加の調整作業は今日の目的地である気仙沼に着いてからでいいと思っていたから、ちょっと、じぇじぇじぇだったのだ。

ともあれ、15分ばかりの調整作業。

あわよくば、昼過ぎには気仙沼に到着して、書き切れなかった昨日のブログネタを仕上げよう、、、などというもくろみは、次第に破綻していくのであった。。。

それにしても、コントローラーの「ハンドツール」という端末で、アクセルの感度などをいじるだけで、走りのフィーリングが驚くほど変化する。マシンのセッティング、という概念は、F1中継などで知ってはいるが、具体的にどんな感じなのかということは、正直よくわかっていなかった(レーシングカートやってた経験もあるくせに。。。)。

と、感動を伝えると。

「でもね。エンジン車の調整はこんなにちょちょいのちょいってわけにはいかないんだよ」と舘内さん。

今、ハンドツールひとつでやっていることをエンジン車でやろうとすると、メカニックが油まみれになって格闘し、場合によっては部品を新たに作ったりしなければいけない、てなことになる。

と、いうことは。

たとえば、市販のEVでも、こういうツールを付属品にして、ユーザーが自分好みのフィーリングに調整できる、なんてことになったら、ごっつ楽しいに違いない。

と。

またひとつ。「楽しいEV」の可能性を発見した気分なのだった。


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