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オクトパス君

さんさん商店街からさらに数キロ、山あいの道を走る。震災後、南三陸のみなさんが作る復興支援アイテムとして話題になった「オクトパス君」を作る、『Yes工房』を訪ねるためだ。

廃校の教室を利用した工房は、急峻で狭い上り坂の途中にあった。EVには過酷な道だけど、上り坂はそんなに長い距離ではない。それに、上り坂を登り切れば、EVにとって天国を味わえる下り坂が、必ずある。

ともあれ。

オクトパス君の実物を手にしたのは初めてだった。

張りぼての、ちょっと安っぽいお守りのようなものかと覆っていたが大間違い。震災後、各地の工場などの操業が止まったりしている中で、できるだけスムーズに商品化するために、西日本の鋳物工場で作ったといういきさつで、オクトパス君はずっしり重い鋳物製。

1500円の、赤いラメのやつをひとつ買った。

事前のアポイントは取っていなかったので、さんさん市場から場所を確かめる電話を入れた上で、突然伺ったにもかかわらず、南三陸復興だこの会の山内幸枝さんは、仕事の手を止めて快く対応してくださった。

ありがとうございました。


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