湯浅の町並み写真集

EVスーパーセブンで、湯浅の伝統的な町並みを散策してみた。

江戸時代には、とても栄えた港の宿駅。紀伊国屋文左衛門が生まれた町でもあるらしい。角長という湯浅醤油の伝統的な醸造蔵などがある一画の風景は、EVスーパーセブンにもよく似合う。

狭い路地ですれ違う観光客のみなさんが「あらあ、静かなかわいいクルマやねぇ」と驚きの声をあげる。

そこかしこで、町並みとともに写真撮影に応じつつ。

観光客にアンケートを取る仕事をしているお母さんを手伝っていた、小学校5年生の野田健太君も、狭い路地を近づいてくるEVスーパーセブンの姿に大興奮。お母さんも興奮気味に、ケータイでの写真撮影に懸命だった。

傍らを、歩行者への警告音となる低い唸りをあげながら走り抜けていった。

音がある、という安心感だろうか。意外に速く走っていく。

EVは静かすぎて危ないとよくいわれる。でも、歩行者がいる場所ではゆっくり走り、窓を開けて(EVスーパーセブンはオープンだし、幌をかけていても声は筒抜けなので窓を開ける必要もないが)「クルマが通りますよ」と声をかければいいだけだ、と思う。

せっかく静かなEVに、耳障りな音を加えてしまうのもまた「便利さ」の弊害ではないか、と個人的には考えている。

 
町の一角に、古風な木造のいい建物があった。

でも、角っこにたばこの自動販売機。エアコンの室外機などがまた、せっかくの景観を台無しにしてしまっているのが印象的だった。

人間ってのは、野放図に暮らしているといろんなものをぶちこわす。

なにごとにつけ、自然と共存し心地よい暮らしを守るためにはちょっとした心配りが大切で、それが21世紀らしい「文化」になっていくのではないだろうか。

などと。

ぶち壊されつつも、それがまた感慨深い風景を眺めながら考えた。

 


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