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松山、道後温泉へ

今治を出て、松山に回り道するか、そのまま高知を目指すか迷っていた。当初の計画では松山の道後温泉で充電しながら坊ちゃんの風呂に入るつもりだったが、今日の雨。

でも、しまなみ海道では雨が止んだし、この旅はきっと好運に恵まれている。予定通り、道後温泉を目指すことにした。

本当は、道後温泉本館に近い駐車場で急速充電しながら、じゃぼっと温泉に入るつもりだったが、『ココ充電』で松山市内の急速充電器を調べていたら、面白いことを発見してしまった。

このあとで乗ることになる松山自動車道のインターチェンジ近くの、向かい合うようにしてある2軒のコンビニの両方に、24時間利用可能な急速充電器が設置されている。ちょうど昼食の時間でもあり、サークルKには『K’s CAFE』という食事ができる施設もあるようだ。

山を越えて石手寺を過ぎ、道後温泉が近づくころには少し日が差してきたりして、この旅の好運を実感。

道後温泉では本館前でサクッとEVスーパーセブンの写真撮影だけをして、サークルKに行ってみた。

【サークルK 松山インター店】

前充電地点からの走行距離:48.2km 旅の総走行距離:4445.6km

サークルKの急速充電器は、駐車場も広くて使いやすかった。

ただ。

張り紙があり、以前は出力が50kWhだったのを、20kWhの「中速充電器」に変更したという。

むむむ。

実は昨日から、因島モータース、三菱の今治店と「中速」続き。思いの外充電に時間がかかって弱っていた。またか、とは思ったが、今さら移動するのも時間がかかる。

充電を始めてランチを食べて、40分ほど後に様子を見ると。

お。

充電開始時には32%だった残量が、83%にまで回復している。

最終的に、充電終了まで5分残した55分間で、89%まで充電できた。

優秀だ。これなら、中速だから時間がかかりすぎる、というストレスはほとんど感じない。

急速充電器とEVは、プロトコルで勝手に会話して充電の勢いなどを決めているようだ。まして、EVスーパーセブンは急速充電のシステムもオリジナル。プログラミングなどシロウトの私にはうかがい知ることのできない何かが起きているようで、たとえば急速充電器でもかかる時間や充電の勢いには違いがある。

ときには、おまえ、ほんとに急速充電器なのか? と感じたり。中速充電器とはいえ最低でも20kWh程度の出力はあるはずなのに、200Vの普通充電に毛が生えた程度の電気しか流れなくてイライラさせられることもある。

きっと、使っている機械(急速充電器)は同じでも、個別に出力などを調整できたりするのだろう。

だから、電池が乏しくなって駆け込んだ急速充電器が「中速」だと、がっかりしてしまうことが多いのだが、このサークルKの充電器くらいがんばってくれれば問題ない。

 
今、急速&中速充電器を設置してくれている事業者の方にとっては、それほど頻繁に利用されるわけでもない充電器に、コストのかかる電力設定をしたくない、という気持ちもわからないではない。

だが。

一度でもEVを乗り回し、急速充電のありがたさを知ったなら「とっとと、がっちり充電していきな!」という気持ちになれるのではないかと思う。

そのせいか、「あれ? 出力絞ってるな?」と感じるのは、公的に設置されている、つまり、ユーザーの利便に対する工夫などはおざなりに設置されている充電器に多い気もする。

適正なお金なら喜んで払う。

私は、気前のいい充電器が好きだ。

サークルKで充電中、仕事の都合で松山に滞在していた友人の北條俊正さんと久しぶりに会った。

北條さんは映画監督で、愛媛発のご当地アイドルとしてメジャーデビューをはたした『ひめキュンフルーツ缶』の仕掛け人の一人でもある。

映画を撮れば写真も撮るし小説も書く。かといって、自身が有名な文化人になろうと志すわけでもなく、金には無頓着で、こうしていろんな地方を旅しながら地方の元気を応援し、何して食べてるのかわからない、ちょっと不思議な変人ではあるが、時代をとらえる感性は鋭敏だ。

その北條クンが、EVスーパーセブンを、戸惑いつつも面白がってくれたことに勇気づけられた。

戸惑いの理由は、どうすれば、このユニークなEVを、世の中のより多くの人が面白がることができるだろうかと、その場でぐりぐり考えてくれていたからのようだ。

まったく。

友達はありがたい。

 
あ。ちなみに。

松山市内にはかなりの数の急速充電器がしっかりと整備されている。

で。

充電しながら松山市内の充電器を再確認してて、道後温泉の子規記念博物館駐車場にも急速充電器があることを思い出した。

今さらながら。

子規記念博物館で充電しながら、温泉入ればよかったなとも思う。

 

 


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