DSC05621.jpg DSC05623.jpg DSC05630.jpg DSC05636.jpg DSC05641.jpg

阿蘇山写真集

2013年10月29日。夜明けから快晴だ。今日は、阿蘇から宮崎市を目指す。

夜明け前に阿蘇駅近くの日産ディーラーで充電し、次の充電場所となる五ヶ瀬町役場までは阿蘇山上を通っておよそ60km。最短距離の国道ルートもあるが、せっかくここまで来て阿蘇パノラマラインを迂回する手はない。

Web上の『ルートラボ』というサービスでざっくりと確認すると、最高到達点の標高は1165m。最大標高差は679mとなる。いきなり、阿蘇山上への道は急峻な上りだ。

EVでドライブルートを考えるときの感覚は、自転車でツーリングするのに似ている。上りが多いと「うひゃあ」と思う。

2012年の夏。三菱のi-MiEVで、郷里である兵庫県のハチ高原へ、標高差677mのヒルクライムを「攻めて」みたことがある。メーター読みの実測値から推定すると、平均斜度1%につき、航続距離は平地を走るときよりも30%ほど多めに電気を消費する感じだった。

スタート地点の阿蘇駅付近から阿蘇山上までの距離は14.6km。平均斜度は4.2%。

つまり、ざっくり4.2×30%=120%で、14.6km+(14.6×1.2)=32.12km。阿蘇山上まで走るためには、約32km分の電池を使ってしまう計算になる。

上りの道で、野放図にアクセルを踏み込むと、電流がどばどば流れてしまう。ここは、グッと慎重に。EVスーパーセブンの電流計で、100A以上は踏み込まないように気をつけながら走って行く。i-MiEVのメーターでいうと、緑色の「ECO」の範囲内で走る感覚だ。

ともあれ。

阿蘇山上に到着。

間近に見える噴煙を背景にEVスーパーセブンの勇姿を撮影していると、愛媛県から来た土地改良区のご一行さまに囲まれた。陽気なおじさんがバスガイドさんの肩に手を回しつつ記念写真。

 

阿蘇の風景は、圧巻だった。

 

で。

結果的に、次の充電スポットに到着したとき、EVスーパーセブンはまだ37%の充電率を残していた。

阿蘇のディーラーでは92%まで充電したから、55%で61kmを走った計算になる。1kWhあたり約8.2km。下りはさほど省電費運転にはこだわらなかったことを思えば、なかなかの電費。

下るときの回生ブレーキの使い方や設定次第では、さらに航続距離を伸ばせるだろう。

「上ったら、下りがある」

これはやはり、EV乗りの大切な心得だ。

 


コメントをどうぞ