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スーパー7の絆

延岡から一気に宮崎へ。今日、最後の充電だ。

【西日本三菱自動車販売 花ヶ島中央店】

前充電地点からの走行距離:81.1km 旅の総走行距離:5210.3km

急速充電器の前にクルマを着けると、ショールームから駆け出してくる人がいる。オーバーオール姿で自動車整備関係の方のようだが、ディーラーのスタッフには見えない。

ひとまず「こんばんは!」とご挨拶して言葉を交わす。と、差し出された名刺には、オレンジボディのスーパーセブンの写真が添えられている。

なんと。

八幡浜の鎌田さんや、別府の小野さんともお知り合いというセブンオーナー、大原鉄見さんだった。

それにしても。

延岡で充電した後、当初の計画では高鍋市で充電。宮崎市内のこのディーラーでは、今夜充電することは諦めようと思っていた。

ただ、高鍋到着時点でまだ電池残量に余裕があって、どたんばの判断でここまで足を伸ばしてきたばかり。

今日はちょっと別行動となっていたサポートカーの津々見さんにもさっき電話してこのディーラーで待ち合わせることを伝えたばかりなのに。

どうして、大原さんにはEVスーパーセブンがここに来ることがわかったんだろう???

 
話を伺ってみると。

九州のスーパーセブンオーナーのみなさんは、EVスーパーセブンが近くを通ることを気にしてくださっていて。

このディーラー近くで自らの自動車整備工場を経営する大原さんのもとに、ついさっき「おい、EVスーパーセブンが佐土原の交差点を通ったぞ」という連絡が回った。大原さんは「それなら、おそらくここで充電するはず」と予測して、先回りして待ってくださっていた、ということだ。

うひゃああ。

EVスーパーセブンは、スーパーセブンオーナーネットワークの監視網にとらえられている、って感じである。

うっかり、鼻くそほじりながら運転なんてしていられない。

 

ご自身のスーパーセブンは3台を乗り継いでいるという大原さん。

EVにしちゃった感想を伺うと「なあに、スーパーセブンはそれぞれ勝手にいろんなエンジン積んだりして楽しんでるクルマだからね」と、懐の深い言葉が返ってきた。

いやあ、舘内さん。

この旅のクルマにスーパーセブンを選んだのは、ほんとに大正解だったと思います。

 
自動車整備のプロで、スーパーセブンを愛する大原さん。

充電中に足回りの細部までチェックしてくれて、「前輪のここんところに一度グリース差しておいたほうがいいよ」とアドバイスまでしてくださった。

なんとも。

スーパーセブンオーナーの絆、おそるべし。

大原さん、そして花ヶ島中央店のスタッフのみなさん。

ありがとうございました。

 


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