【舘内レポート】ドライバー紹介、その3 など
10月29日(火)。
東京は雨。九州は良い天気らしい。しかし、ドライバーの津々見さんが風邪を引いて、点滴。後期高齢者一歩手前のお歳だから心配だ。早く風邪が治ることをお祈りしよう。
さて、ついついレポートを2日間もサボってしまった。下記の日本EVクラブのイベントで疲れ果ててしまったらしい。私も津々見さんに負けずに66歳の高齢者であった。ということで、レポートの日付は27日から始まりますよ。
10月27日の日曜日は東京で日本EVクラブのお仕事。中学生にプラグインハイブリッド車を教える教室である「次世代車を組み立てよう! 中学生プラグインハイブリッド教室」の講師を務めた。
年計3回、日曜日を使って開催するこの教室は、トヨタ自動車の協賛を頂いて、(公益財団)せたがや文化財団生活工房が主催、都立総合工科高等学校が共催、日本EVクラブが企画、運営して、今年で7年目である。EVスーパーセブンのドライバーたちがおいしいウナギを食べている間に、クラブの事務局はいっしょうけんめい働いていたのだ。
それはともかく、7年もやっていると、この教室の卒業生が総合工科高等学校に入学したり、卒業して自動車整備の大学校に入ったり、あるいは運転免許を取得したりと、生徒たちが成長していく過程をまのあたりにして驚く。子供の成長は早い。
ちなみに、3回目の教室は、大磯プリンスホテルの大駐車で、卒業生が作ったハイブリッドバギーを組み立て、自らハンドルを握って運転する実技が待っている。自分で組み立てたプラグインハイブリッド車に乗る子供たちの笑顔にまた会える。これが実にいい顔をするのだ。
日本EVクラブはこんな活動もしているというクラブ活動? の一端のご紹介であった。これ以外にもいろいろな活動をしているが、それはまたの機会にご紹介しよう。
さて、すでにEVスーパーセブンの旅に参加したドライバーをご紹介しなければなるまい。
第1ドライバーの水嶋徹さん、第2ドライバーは舘内さんだからカットして、第3ドライバーの斎藤聡さんと桂伸一さん、第4ドライバーの片岡英明さんである。今回は、水嶋さんをご紹介しよう。
【水嶋徹さん 9月24日〜10月4日】
東京〜北海道〜青森。最初のドライバーといっても、それがスターティング・ドライバーなると、それは経済産業省の菅原一秀副大臣である。出発式の最後に経済産業省の中庭を1周半していただいた。中庭といってもけっこう広く、出す気になればスピードは出せる。菅原副大臣の走りを見ていた取材陣や関係者からは「速い!」という呟きがもれたということだが、隣りに乗っていた私からいわせると、「うまい!」である。
ある種の運動神経というか、センスがあると運転がうまい。ないと、いくら練習してもうまくならない。長くレーシングカーの設計をして、名だたるレーシングドライバーと接してきた私は、運転のセンスは持ち合わせていないが、それを持っているドライバーは瞬時に見抜ける。失礼ながら菅原一秀副大臣には、それがある。ということで、運転中に「もっとアクセルをお踏みになったらいかがでしょう?」なんてことは、絶対にいっていない!
さて、本来の第1ドライバーは水嶋徹さん。水嶋さんは、航空機の機体設計者。某航空機メーカーで機体の設計をしていた。そんなエリートが、なぜまた風に吹かれてEVスーパーセブンのドライバーに……。その訳は知らないことにしよう。噂によるとクルマのデザインをしたいということだ。仕事があれば喜んで引き受けるとのことである。
水嶋さんは日本EVクラブの会員。それも超古い。最近はクラブの仕事をいろいろと依頼している。なんといっても設計図を引けるので、大変に助かる。しかも、クラブが困ったときにどういうわけか、ひょいと顔を出してくれるのだ。というわけで、今回も最初のサブドライバーになっていただいた。
ずーっと続けて旅をするのは、寄本さんだ。サブドライバーは交代である。その最初となると、寄本さんと知り合いで、気が合い、しかも自動車の知識と電気の知識を持ち合わせていると、大変に心強い。水嶋さんはぴったりだった。
水嶋さんに依頼した最近のクラブの仕事は、ジャメ・コンタント・オマージュII というマイクロEVの設計と生産であった。弱ったな。誰が手伝ってくれないかと思っていたところに、ひょっこり顔を出したのが水嶋さんだった。おかげで去年の9月から改良を重ね、今年の1月から雪の降る御殿場の工場を借りて、8台生産し、販売することができた。EVクラブの仕事の中で1、2を競うハードな仕事であった。私は3kgも痩せられたのだが、半年で元に戻ってしまったのはどうしてだろう。
それはともかく、今度は旅のドライバーで困っていたところに、またまた顔を出してくれた。ということで、最初のドライバーをお願いしたというわけだった。
八戸から苫小牧までのフェリーで船酔いになり、ゲーゲーして、その悪夢も覚めないうちに小樽まで豪雨にたたられ、小樽からは電欠の恐怖にさいなまされてと、旅の始まりにふさわしい? 艱難辛苦を味わったらしいが、八戸で交代した私に、「人生観が変わるほど、感動しました」と、告げてくれた。良き方向に人生観が変わることをお祈りしよう。というのも、EVの熱病に罹って全財産を使い果たし、家を失い、妻と子供に逃げられ、生活保護を頂いている人たちが、日本EVクラブの会員にはたくさんいるのだから(絶対にウソです)。
それはともかく、水嶋さん、ご苦労様でした。また、お願いするかもしれませんが、その時はフェリーに乗らなくてすむ行程を選びましょう。
あ、私は10月31日に屋久島に行って合流します。そこから熊本まで行きます。屋久島から鹿児島行きのフェリーでゲーゲーしないとよいのですが。とりあえず「トラベルミン」は買いました。
(舘内 端)
2 Responses to “【舘内レポート】ドライバー紹介、その3 など”
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船酔いには、アネロン「ニスキャップ」が良く効きます。
お疲れ様です。そして事務所の宣伝ありがとうございます(笑)
15年くらい前でしたか、まだEVがもの珍しい頃、種子島出張の帰り屋久島に立ち寄り、役所のホンダEVプラスをお借りして島を一周しました。屋久島行きの船は水中翼船でしょうからそんなに揺れないと思います。