ディーラーさまさま
鹿児島市から、予定では指宿から枕崎、薩摩半島をぐるりと回って熊本県を目指すつもりだった。
でも、宿泊予定地にしていた水俣市のホテルが軒並み満室。手前で足を止めるのは以降の日程に厳しいから、八代までコマを進めることにして。その分、薩摩半島を走るのは割愛して、一気に川内市の日産ディーラーを目指すことにした。
【鹿児島日産 川内店】
前充電地点からの走行距離:48km 旅の総走行距離:5605.1km
チャデモの急速充電器は、もうすでに、一充電で120kmしか走れないEVスーパーセブンが、こんなふうに急速充電だけで日本を一周できるくらい普及している。
とはいえ。
ことに、東京や横浜、大阪や名古屋といった大都市圏以外の地方では、チャデモのネットワーク=日産ディーラー、といった様相が濃い。
現状のEV急速充電網とは、ほぼ、日産&三菱の、EV普及(販売促進)に熱意あるディーラーのネットワークである、ということだ。
EVで遠出取材することも多い私など、積極的にEVを活用しようとする先進的オーナーさんにとって、まさに「ディーラーさまさま」な状況なのだ。
急速充電器は、自動車にエネルギーを投入する施設、ということで「ガソリンスタンド」の代替施設として語られることが多い。
でも。
ガソリンスタンドに比べて、急速充電器は充電サービスそのものが商売になりにくい。
急速充電をビジネスと考えるなら、ディーラーが自社EVの販促&アフターサービスとして展開しているように、速充電器というオアシスを活用した、新たなビジネスモデルを模索することが不可欠だろう。
たとえば、観光地のおみやげセンターみたいな店が、他店との差別化を図る、みたいな感じは可能性が高いと思う。
とはいえ。
EVが普及していない現状では、即効的な集客は見込めない。
設置する事業者さんにも、これからの社会にEVが不可欠で、必ず、数年後には無視できない程度の割合にEVが普及する、と信じる意思が必要だ。
いかに補助金制度があるとはいえ。
EVへの理解や「意思」なしに、商売っ気むんむんの事業者さんが急速充電器を設置してしまうと、1年もしないうちに「せっかく高い金出して急速充電器付けたのに、客なんか増えやしないじゃないか」と、文句たらたらな事業者が続出するに違いない。
くわばらくわばら。
で。
EVスーパーセブン快調に走行を重ね、次の充電ポイントへ。
【鹿児島日産 出水店】
前充電地点からの走行距離:55km 旅の総走行距離:5660.1km
出水店では、リーフで充電にきた塚田晃司さん、智子さんご夫妻と記念撮影。
奥さんが10年乗った軽自動車からの買い換えで、ご主人の提案で選んだリーフ。走っていて気持ちいいのと、コストパフォーマンスのよさに大満足、とのことでした。
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