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荘川から白川郷へ

郡上八幡から東海北陸自動車道でまずは荘川を目指す。ここの道の駅で充電しつつ、温泉でひとっ風呂、のつもりだった。

【道の駅 桜の郷荘川】

前充電地点からの走行距離:41.1km 旅の総走行距離:7441.7km

でも、残念ながら道の駅に併設された『桜香の湯』は木曜で定休日。あきらめて、白川郷へ向かう。

荘川から白川郷へ行く国道158号線は、御母衣(みぼろ)ダムがせき止めたダム湖を望む緩やかな下りの快適な道。

紅葉に色づく山々に抱かれて、ダム湖の輝きは美しい。でも、これは「自然」と呼べない風景だ。こういう巨大なダムは、小さな村をいくつも飲み込んできたことを思い、福島で故郷を追われた人たちの気持ちを思う。放射能も水も、使い方を間違えると痛い目にあう。

 
白川郷を訪れるのは初めてだった。

世界遺産に指定され、本来の集落とは川を挟んだ対岸に、おおきな駐車場と観光拠点となる施設が造られていた。

静かな合掌造りの郷をイメージしていたが、まるでアミューズメント施設のようだった。

外国人観光客が、食券制の食堂で、あまり美味しくもないうどんを、慣れない箸を使いながらすする姿がちょっと痛々しい。

世界から注目されて、集まる人をさばくためには致し方ないことなのだろうけど、「整えて」しまうと、いろんなことが失われる。

しかも。

今日は16時に石川県庁を訪ねる約束になっていて時間がない。

いつかまた。

ゆったりと白川郷を訪ねてみたい。

 


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