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たてしなっプル
『たてしなっプル』は、この旅の協賛スポンサーであり、急速充電器を2台も設置しているドライブイン。
まだ訪ねたことはなく、いったい、どんなドライブインなのかと思っていたら。
失礼ながら、予想外にこじんまりとした店だった。
【たてしなっプル】
前充電地点からの走行距離:67.6km 旅の総走行距離:7898.0km
予定よりも1時間近く遅れたが、EVスーパーセブンが到着すると、社長の小宮山尚明さんとスタッフのみなさんが笑顔で迎えてくださった。
お話しを伺うと、ドライブイン、というのは正しくなかった。
この立科町はリンゴの産地。地場のリンゴや加工品などを販売する拠点がこの『たてしなっプル』で、カフェなどは立ち寄るお客さんの要望に応じて付随する施設、ということだ。
急速充電器を設置したのは2010年。
早い。
しかも、利用者のことを考えて2台を同時に設置した。
とはいえ。
今もまだ、あまり利用者は多くないと小宮山社長。
伺った、社長の思いをまとめておくと。
そもそも、ここに急速充電器を設置したのは、施設の運営母体である「小宮山土木」という建設会社の経営理念に「環境への配慮」という項目があったから。
EVは環境型社会に不可欠との思いから、早々に急速充電器設置を決断した。
ところが、直後に東日本大震災。電力不足の問題で、電気自動車普及の機運がしぼんでしまった。
さらに、2台の急速充電器を運用するための電気料金が莫大で、一度、ピークが上がってしまった基本料金は1年間は据え置かれる。「これでは一般の事業者は急速充電器設置に踏み切ることが難しくなり、EV普及はままならない」と感じた小宮山さんは、さまざまな政治家や行政に働きかけるが、動かない。
i-MiEVや、日産リーフが発売されて、どんどん魅力的なEVが発売されてくるだろうと予想していたものの「後」はなく。
「最初にリーフを買った人たちは、はしごを外された気分を味わっているのではないか」と感じている。
自動車メーカーから、さらに進化した、第2弾、第3弾のEVが発売されるべき。
EVをめぐる動きは、何もかもが遅すぎる、といういらだちを抱えていらっしゃるという。
竹岡&まるもの美女ジャーナリストコンビとの記念撮影。
ご機嫌な笑顔でEVスーパーセブンを迎えてくださった小宮山社長。
ほんとうに、EVが必要であることを感じ、本気で普及させるための方法を考えていらっしゃるからこそのいらだちだろう。
さらに進化した、魅力的な国産EVが、一刻も早く登場することを。
心から期待したい。
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