富弘美術館
栃木県の日光から、群馬県の桐生へ向かう道を走るのは初めてだった。
その途中に、かつての鉱毒事件で知られる足尾銅山がある。酸っぱいにおいがしそうなエピソードに染まった地域を思いつつ通った道は、そんな毒々しい気配はまるでなく、すばらしく美しい渓谷沿いの、快適なドライブコースだった。
このとき、EVスーパーセブンのコックピットは桂さん。
桂さんは今日で旅を離れて東京へ戻ることになっていたこともあり。「運転替わりましょうか?」と持ちかけても、「いや、オレが行く」と、狭いEVスーパーセブンのコックピットから離れようとはしなかったのだ。
くそぉ、、私も、この道で、EVスーパーセブンをドライブしたかった。
と、いう思いは、きっとサポートカーの運転をしてくれていた斎藤聡さんも同じだったろう。
ともあれ。
2人の応援ドライバーが駆けつけてくださったことで、この2日間。私自身はほとんどの区間でアウトランダーPHEVの助手席で、こっくりこっくりしてても平気。ブログ更新で睡眠不足の身体にはありがたかった。
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この後、われわれは詩人で画家の星野富弘さんのご自宅を訪問することになっていた。
星野さんは舘内さんと高校時代の同級生。いや、同じクラスになったことはないそうだから、正確には同窓生、か。
この旅のルートを計画するとき、EVスーパーセブンでぜひ足尾銅山と舘内さんのふるさとを訪ねたいと提案すると、舘内さんも喜んでくれてコースに盛り込むことが決定。
仙台で旅を離れて東京に戻っていた舘内さんも、JAF MATE の鳥塚さんとともに、今日、桐生の星野さん宅へ駆けつけることになったのだ。
那須から桐生へ。いろいろあって予定の時間より遅れ気味になったので、残念ながら足尾銅山の見学はパス。
そのかわり。
私と桂さん、斎藤さんは、星野さんの作品をじかに拝見したことがなかったので、そのままお会いするのは失礼かと、ルート上の草木湖畔にある『富弘美術館』を訪ねて、作品を拝見してから伺うことにした。
繊細な筆致の、草花などをモチーフにした優しい絵と、体育教師になってすぐ、不慮の事故で全身の自由を失ってしまった星野さんの感性から紡ぎだれる言葉の力。
その感動は、ここで私がくどくどと語るより、ぜひ、実際にみなさんご自身が富弘美術館を訪れて感じてみてほしいと思う。
道の駅にもなっている富弘美術館。もうすぐ、急速充電器が設置されるということだ。
関東圏のEVユーザーのみなさん。桐生あたりから富弘美術館を経て、足尾、日光へ。新しいEVルートが拓けます!
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突然のアポなし訪問にもかかわらず、美術館のスタッフのみなさんには手厚く迎えていただけた。
通常は一般車は入れない美術館の正面前にEVスーパーセブンを乗り入れて写真撮影。さらに、作品を見学するために、招待券までプレゼントしてくださった。
ありがとうございました。
富弘美術館はみどり市立の施設で、星野さんが無償で作品を提供して設立されたという。
四肢の自由を失っても、もしかすると、スポーツ万能だったころよりも大きなこころの自由を手に入れて、すばらしい作品を生み出し続ける星野さん。
ほんとうに、1人でも多くの人に、この美術館に集められた作品を見ていただきたいと思う。
One Response to “富弘美術館”
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こんばんは、富弘美術館HPから、 「チームEVスーパーセブン急速充電の旅」皆さんの活躍を知りました。
富弘美術館にも寄られたんですね。 さすがチーム館内! 「かけがえのない毎日」の新たな1ページですね。
11日に国道122号線の大間々町から、日光方面へ北上中にエカーに出会えたドライバーはラッキーでした。
道の駅 美術館に急速充電器が設置予定とか 美術館のサポータの私は富弘さんの詩画で充電です。
旅の終わりは群馬県草津温泉とか・・旅の無事をお祈りしてます。