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漁協の製氷工場
去年の夏に訪れた時は、がれき置き場と津波に破壊された更地が広がっていた気仙沼の湾岸地域。ホテルの窓から眺めると、なにやら、真新しい大きな建物が目に付いた。
EVスーパーセブンとアウトランダーPHEVを乗り付けてみると、漁協の製氷工場と冷蔵庫などの建物だった。
玄関口をのぞいてみて、居合わせた小野寺寛記(ひろき)さんに話を聞くと、たとえば、カツオ200トンを水揚げするためには200トンの氷が要る。かつて、気仙沼の漁協には3カ所の製氷工場があったがすべて被災。新しい製氷工場は、その3カ所の能力を1カ所にまとめた、大規模なものだという。
去年は水揚げする漁にも制限を設けるしかなかったが、この工場ができたおかげで、今年はもう制限なく水揚げを受け入れているらしい。
今は、サンマや近海の「ナワせん(延縄漁船)」の水揚げが盛んな時期で、だから、今朝の港はあれほどの活気に満ちているのだ。
津波の痛手は大きすぎるが、一度リセットされてしまった気仙沼の港には、シムシティのように、より進化した、賢明な、新しい町が生まれつつある。
今はまだ、とにかく少しでも再建していくことで手一杯ではあると思う。
でも。
誰かが知恵を出して引っ張って、新しい町には、EVや、自然エネルギーをうまく取り入れていく工夫を凝らしてほしいと願う。
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